211006

 

 朝早くに目覚めるが、身体の寝覚めがあまりよくない。

 重いわけでもないし、喉鼻の粘膜にひどい乾燥や腫れも感じないが、かといって軽快に活動したい! というわけでもない。

 昨日決めたとおり、今日は生産的なことは一切せず、昼頃までごろごろしようと思うが、目を閉じてしばらくして気が変わり、起きて粥作りをすることにする。

 

 いつもきちんと計量しないので正確には分からないが4〜5合を圧力鍋で軽く研ぐ。

 白米を、しかもこれほどの量を見るのが久しぶりで少し眩しい。

 炊き上がったはいいが、柔らかめのごはんであり、粥にならなかった。

 水をかけて冷ましながら温度を60℃に調整し、麹を混ぜ入れる。

 再び蓋をして羽毛布団でくるみ、最初は30分、次からは60分ごとに温度を確認する。

 

 10時を過ぎたあたりの検温のあと、退屈してきたので次のタイマをセットして仮眠する。

 

 11時頃、電話で目覚める。

 見知らぬ番号ではあるが、珍しいことでもあるので受電すると、ホームセンタからであり、昨日取り寄せ依頼をしたトリマが納品されたとのこと。

 どういう仕組みか考えつつ、出掛けることにする。

 

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 1歳半になるアヲは、使い魔よろしくいまだに僕の肩に乗ることを好む。

 朝になると「散歩連れてけ〜!」と催促に来ることもあるほどである。

 車に乗るのもいまだに平気で、肩に乗って顔を窓から出しては周囲の注目を集めている。(僕に、ではないので努めて無視している)

 しかし今日は陽射しが強めなので、肩に乗ったアヲを下ろして留守番をしてもらう。

 

 ちなみにクロとソックスはすっかり引きこもりの子になったので、ケージから出ることも稀である。

 

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 帰宅して、半分くらいの麹床を甘酒用にタッパに取り、残りに塩と輪切り唐辛子を放り込んで漬物床にする。考えるに三五八床を作るのは6年ぶりではないだろうか。

 環境が整わないと実力を発揮できない繊細なセイカクナンダナァー、と明後日の方向を眺めて呟く。といっても twitter に書き込むという意味ではない。

 夕刻、買い物をしてキュウリと人参を漬物床に漬けたあとは、ぼんやりして一日が終わる。

 

 奥様(仮想)に「猫クン、もしかして逆流性胃腸炎なのではないのですか」と問われる。

 奥様によると、

  • 過度の飲酒(心当たりがある)
  • 脂肪の多い食物の摂取(心当たりがある)
  • 肥満(客観的には該当しないだろう)
  • チョコレート(大いに心当たりがある)
  • カフェイン入り飲料や炭酸飲料(心当たりがある)
  • 喫煙(心当たりがある)
  • ストレス(ない)

 などが原因になることもあるという。

 

 ウィスキィやブランディとチョコレートの組み合わせは格別であり、そこに煙草を合わせるとまた絶妙なので、たしかに数日前、この組み合わせをして深酒をしてしまった記憶がある。

 そのあたりを申し上げたところ、ジト目でしばらく見つめられる。

 この組み合わせはしばらく控えよう。

 

 

 

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211007

 

 8時頃、外に出る準備(作業着を着て、頭にタオルを巻いて、ゴーグルと防塵マスクを準備する)をしていると、浄化槽の掃除屋さんがやって来る。

「お仕事は、今日はお休みでしたか」と問われたので「ええ、そうなんです」と嘘を吐く。社交辞令程度の世間話に対して正直に無職であることを説明しても、お互いに面倒なだけだということが最近分かったからだ。

 大人になったものだと思う。

 

 新しいブロワも設置してもらった。

 とても静かで仕事をしているようには見えない。

 かなり近づいてようやく作動音を確認できる。

 会社にも必ずこういう人間がいる。僕はどちらかというとその手合いだった。

 なので動いていないブロワのことを、気遣いをしているだけで実は仕事の出来る奴だと勘違いしていたのだ。まぁ、僕は静かな上、あまり真面目に働いてもいなかったけれど。

 

 浄化槽は7人槽サイズらしい。なるほど滅多に清掃を頼まなかったわけである。

 この数十年、この家で暮らしていたのは叔父夫婦二人きりなのだから。

 帰りがけに訊ねたところ、1人なら2年に一度くらいの点検清掃で十分だそうだ。

 僕は定期的にバクテリア(浄化槽用のそれがホームセンタにも売っている)を放り込むので、うまく働いてくれるといいな、と思う。

 

 草取りをするが、夏の間に取った草がかなり溜まっていたので、焼却炉で焼く作業と並行する。

 庭木の一部の枝が邪魔なので、伐採。

 

 昼過ぎ、ひどい鼻づまりに気付く。薬が切れたらしい。

 やはり花粉症がひどいのかもしれない。常飲している薬を飲む。

 花粉症は気がつくと始まって、気がつくと終わっているので、飲み出しと止める頃合いを測るのがむつかしい。


 

 

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211008

 

 やはり昨日も22時頃に眠くなって寝てしまう。

 そのため目覚めたのは6時。

 洗濯などを軽く済ませて9時を回ったところでワクチン接種の予約をする。

 もうかなり空いているという話を聞いていたが、それでも予約できる日は限られていた。もっとも僕はLINEを使っていないため、電話予約の窓口では予約できる日にちや会場に制限があるのかもしれない。

 行政がLINEをインフラにするのがずいぶん定着しているようだ。とくに是非はないけれど、どうしてメールにしていないのかは謎である。LINEを利用できる人はもれなくメールを使えると思うのだけれど。あるいはweb予約でもいいと思うのだが。使うとポイントでももらえるのかな。

 

 10時頃から草取り。

 一向に終わる気配がない。

 焼却炉の灰と炭は畑に撒いている。

 近所の人からは完全に変人扱いされているだろうと思うが、親交がないのでなんともいえない。もしかしたら聖人扱いされて、崇め奉られている可能性もないとはいえない。いや、ないな。

 

 なるべく毎日4時間程度作業をして、4時間程度家事をして、後は遊んだり眠ったりしようと思っている。

 しかし極端に暑かったり寒かったりすると作業時間が0になることも多いし、天候が悪いときも働かないことが多い。

 やはり4時間程度を基準にして、もっとしたいときはすればいいという方式が良いか、と考える。

 

 トリマを使って庭木を軽く整える。

 トリガボタンを押し続けないと動作しない(ロックがない)上、重い。ついでに駆動音がうるさい。

 もっと価格が上のモデルなら、せめてスイッチロックくらいはあると思うが、これは廉価版だから仕方ないと諦めて作業する。

 

 午後になってから自転車で買い物に出かける。

 

 

 
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211009
 
 朝から草取り。外は重そうな曇天。
 最近はすっかり明るくなるのが遅くなって、だいたい早朝といっても5時ではまだ暗いので、6時以降にならないと作業が出来ない。
 といっても最近は8時以降に作業開始が多くなった。庭草が露に濡れているからだ。あるいは夜に雨でも降ったのかもしれないが。
 
 2時間ほど作業したら雨が降ってきた。
 仕方ないのでシャワーを浴びて着替えて買い物に出かけ、昼前からのんびり過ごす。

 

 庭仕事をすると、だいたいシャワーを1日に2〜3回浴びることになる。そのうち1回は風呂だけれど、まるで20代の頃のようだと思う。

 記憶では30代半ばを過ぎるまで、朝と夜とにシャワーを浴びていた。

 皮膚の感触が気持ち悪くて、顔を洗うだけでは足りなかったからだ。

 

 

 

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211010

 

 早寝がすっかり身体になじんでしまった。

 早いと18時頃、遅くとも22時には眠くなってしまう。

 眠くなったら素直に眠ってしまう。

 すると未明に目覚めることになる。まぁ、寝直すもよし、起き出すもよし。

 

 花壇のいわゆる雑草たちの除去があらかた終わる。

 次いで手入れが悪くて弱ってしまった植木や過剰に繁茂している庭木を剪定し、一部は根元から切り倒す。

 ツルハシを使って根を掘り返す。

 まずは周辺から。最後に根本体を。

 数年前から茅が繁殖し始めていたのだが、植え込みの根に絡まって完全な除去は不可能な状態だった(種で増え、地下茎で増えるのだ)。ついでにこれらの根を、可能な範囲で掘り返す。

 途中、比較的小ぶりな庭石に当たる。

(土の中で、鍬やシャベルが石に当たったときの音を僕はもう完全に識別できる)

 納屋からシャベルだの何だのを持ち出して、周辺から掘り起こす。

 赤い石だから、それなりに値の張る物だったのだろうか、丸くてどうでもよさそうな石と併せて3つほど出てきた。とても重いが、納屋の前に運び出す。

 

 昨年に切り倒した中くらいの木の根がいまだ除去できない。

 ひたすら周辺を掘り返す。

 ツルハシを持つ腕の力が、仕舞いに弱くなる。

 

 腕は痛いし、掌に水疱ができている。

 相変わらず柔らかくて弱い皮膚だけれど、まぁ、私は自分の肌が好きだからこれは仕方ないかな。あとで労ってやろう。

 

 休憩をしていたら強い空腹を感じたので、カップうどんを作って玄関で啜る。

 作業着が泥で汚れているので、他に居場所がない。

 食べていたらアヲに肩に乗られる。出掛けるとでも思ったか。

 

 作業を再開し、焼却炉も火を入れる。

 14時頃、作業終了。手も足も腕も腰も痛い。

 シャワーを浴びて、自転車で買い物に出かける。

 

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 最近自転車で買い物をする機会が増えたのは、そのためにけっこう大きめ(35Lサイズ)のバックパックを買ったからである。

 それまではバックパックが直接背中に触れず、エアフローが確保されるようなものしか持っていなかった。

 軽くて高耐久で抜群の通気性を誇り、当然放熱性が上がるわけである。

 しかし容量が少ない。オマエは何のための道具なのかと言いたくなるくらい高かったくせに何も入らない。持つため専用バッグみたいなものである(そこまで入らないわけでもないが)。

 

 そこで大容量のバックパックの必要性が調達部および運動管理委員会から訴えられていたのである。

 実際に使ってみると、豆腐4丁と牛乳パック1Lx2、きのこ(しめじサイズ)6株を入れても、さらに少し隙間があった(けっこう重いが)。

 重量物に対して変形するのは否定できないが、容量の大きさはかなりのものである。しかもさほど高いモノでもなかった。

 

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 13日に定期入院する姉を港区の病院に連れて行かなくてはならない。

 

 これは夏の頃には決まっていたスケジュールであり、このため奥様(仮想)から「車を買ってください」と言われていた。

 だいたい20〜50万円もあれば走る車は買えると算出されていた(これが「概算要求基準の通達」である)。

 ちなみに以前、エンジンが爆発した車は10万円で買ったので、50万円もあれば同じものが5台も買える計算である。買わないけれど。

 今回はレンタカーを利用することにした。買うより安いし、僕は今のところ、乗用車には用がなさそうだからだ。

「来年の夏までには、必ず、乗用車を買ってください」と奥様(仮想)に強く要望される。

 たしかに乗用車がないと熱中症で体調を崩す。可能性の問題ではなく、すでに何度か経験している以上、奥様(仮想)の指摘は正しい。

 

 12日の午前中にレンタカーを預かり(歩いて行ける距離にある)、姉の家に一泊し、13日に病院に送って帰宅(レンタカーも返却)、14日はワクチン接種である。

(1日ひとつしか予定を入れないようにしていることもあり)スケジュールが立て込むので、11日は何もしない日と決める。

 

 何もしない日というのも、この数日では珍しいので、何をしたら何もしないで済むのかが分からなくなっている。

 久しぶりにTVゲームでもしようか。眠くなってしまいそうだけれど。

 

 そういえばしばらく喫煙していないので、夜になって1本だけ点ける。

 まだ美味しく感じられないので、もうしばらく禁煙していようと奥様(仮想)に報告する。

 

 このところ胸のむかつきや胃液の逆流もまったく感じない。

(頻繁に感じていたら病院に行くべきだが)

 もうしばらく胃腸を労る食生活を維持しておこう。