211005
早朝に目覚める。
早寝したから当たり前かとも思うが、この数日の体調を考えるときちんと身体まで目覚めたことはちょっとした驚きである。
ゴミ捨てののち、草取り。
庭に勝手に咲かせている花を付ける草の根に混じって猫じゃらしだのなんだの(だいたい名前を知らない)が生えるので、そういう場所の草取りが一番厄介ではある。カサも集まらないから、いまいち仕事をした気分にならない。
それでも少しずつ進める。
おそらく僕が抜かないように育てている草花も、雑草のうちなのだろう。なにせ痩せた砂利の上で自生するのだから。
それでもつい選り好みをして、依怙ひいきしてしまう。
1時間程度ごとに意識的に休憩を挟む。気温は比較的高めになりそうな予感。
蚊取り線香をだいたい3〜4点で焚きながらの作業になるのだが、体調に配慮して防毒マスクをしながら作業する。
(基本的に蚊取り線香の殺虫成分は、哺乳類の体内に取り込まれてもかなりの速度で分解されてしまうため、基本的に無害とされている)
ステルスマーケティングのようなことを書いてしまうが、僕は今年、蚊取り線香を何種類か試した。
店舗で実売価格を観ると分かるのだが、金鳥が、一番高い。
それで他社の廉価な商品を買うことが多かった(表示上の有効成分と用量はほぼ同一なので)。
アース製薬の蚊取り線香が一番安かったので、通常版と「最強」を謳う商品とを使ったのだが、いずれも喉に刺激を感じることが多かった。
特に「最強」版は、香りも強くて僕には不向きだった。
一方、秋に入ってから金鳥を買ってみたのだが、香りも優しく、喉や鼻の刺激もさほど感じない。(あるいはだからこそ吸い込んでも気にせず作業してしまって体調を崩しているのかもしれないが、そもそもそんなに蚊取り線香で影響が出るような身体なのだろうか)
そのようなわけでちょっと値段が高いのだけれど、来年から、煙が当たるような場所で焚くのは金鳥の商品にしようと思った。(閉めた窓の屋外などなら、廉価版をじゃんじゃん焚けばいいのだ)
ほうら。ステルスマーケティングっぽいだろう?
(残念ながら僕はインフルエンサと呼びうるほどの影響力をweb上では持っていない ── IRLでも持っていない ── ので、マーケティングに貢献しても金鳥からマージンをもらうことが出来ない。無名であることの優位を好むので仕方のないところか)
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作業中、ときどき胃や胸のもたれというか、吐き気というかに襲われる。
理由は分からない。
しゃがみ込んでいるときに、内臓が圧迫されることが原因だろうか。
しかしよくよく振り返ると、1週間ほども前から、作業をしていない時間でもこの吐き気のようなものを自覚していた。
思い当たる原因といえば飲酒くらいか。
明日こそは飲酒をしないでおこう、というのをここ数日、確かに思っているような気がするが、お酒を目にする頃には忘れている。それがよくない。コップにマスキングテープを貼り付けておけば間違いないだろう。煙草を吸わないことには何の抵抗もないのに、お酒の場合は気付きにくい。まぁ、そんなに強い自覚症状がないからだろう。相関性も不明だし。
体温や心拍、その他の体内器官の感覚に自覚的な異常はないので、気にせず作業を続行。
畑(の予定の花壇)に進入し、大量の草を一輪車で数回集めて気付く。
「そうだ、草刈り機、買おう」
静かに、そして固く決意する。
どのくらい固いかというと、水で戻す前の高野豆腐くらいの固さである。
木綿豆腐よりは固いが、コンクリートと比較すると柔らかい。それに人間の手で折れる程度の固さである。
緊急予算審議委員会 ── 委員長:奥様(仮想) ── を招集し、草刈り兼ヘッジトリマの必要性を訴える。概算要求基準は半年以上前に奥様(仮想)から通達されているので、むしろ審議に上げないまま放置し、夏が終わってしまったことの方が問題視されかねない。
ここは秘書や担当官に責任をなすりつけ、自分だけは穏便に保身を図りたいところだ。なにより幹事長たる上席(奥様(仮想))は僕の味方だ。マスコミについては買収しよう。しかしそんな予算はないから誰かにタカって買収用の予算を提供してもらえばいい。記録文書は作らず、審議等で一時的に保存される文書についてもすべて破棄すれば何も残らない。オレッテテンサイダナー。
審議は数秒で無事通過した。
むしろ上の蛇足の文書の方がはるかに時間と手間が掛かっている。こういうところに僕という思考回路の問題が露呈する。
いいんだ。これがキャラクタであり味わいなのだと言い聞かせるしかない。今さら他人になんかなれるものか。支持者はきっとたくさんいるし、いなくてもどうせ投票に来るような連中は私を支持するに違いない。一度当選した以上、絶対にこの地位は手放さないぞ!という不退転の決意を上乗せで固めつつ、今度の固さはドノクライカナーなんて思ってみたり。(思わない)
作業を即撤収して顔を洗い、ホームセンタへGO!する。なんだかポップな表現でスピード感はあるが、キャラではない気がすることは否めない。
あいにく欲しいと思った商品が売り切れていたので、取り寄せてもらい、帰宅する。
13時を回っていたので近所の蕎麦屋に寄ったのだが、9月末まで店休していた影響がまだ残っているのか、待っている人が多い。
観察するに、夫婦や家族連れなどもちらほら見える(会社員なら通常の昼休みは終わっている時間であるし、市街地からは少し離れているし)。
どうしてこんなに暇人ばかりなのかと嘆くが、きっと僕が一番暇人だと思うので、黙って帰ることにする。駐車場で車を降りて2分程度で車に乗り直す。
いいさ、どうしても食べたかったわけじゃないしと自分に言い聞かせて。
そもそも昼食を摂るというのは、僕にとってはおやつを食べるようなものだし。いいもん。悔しくないもん。胃もたれだか胸焼けだかなんだかしているし。
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帰宅後、軽くシャワーを浴びて花屋に出かける。
花束を持って母上のところへ。
未だ埋葬をしていないので、姉上からあとで連絡が欲しいと甥に言伝を頼む。
故人に花を手向ける習慣は、僕にはない。
(なので盆に叔母たちに花を用意したりはしなかった)
母へ花を手向けるのは、ただの依怙ひいきである。
再び帰宅し軽く外食。
2時間もしないうちに激しい睡魔に襲われ、よろよろと(歩いて)帰宅。
ふらふらしながら服を脱ぎ散らかしてベッドで横になり、気絶するように眠る。
(日付の変わる前に目覚めたのでこれを書いている)
草取りをしている最中、ドーラ(doller)と呼ばれる、人形愛好家についてあれこれ考えていたが、今日は体力が少ないので続きを書かない。
先日軽く触れた Synology のNASキットが数日前に到着しているのだが、設置は書斎の壁の作業が終わってからになりそう。
書架も届いてしまって作業の種類と量が多い。
会社であれ家族であれ、組織ならば上司や部下や同僚に相談したり業務を割り振ることが可能だが、僕の場合はせいぜいが仮想人格を作って業務に対する認識の幅を持たせることで作業の効率化を図るくらいがやっとであり、実作業については身体がひとつのため、つくづく弱い。
そもそもこの家で改修作業(リフォームや補修)をしながら定期メインテナンス(草取りや外構掃除)などの通常作業を並行し、炊事洗濯掃除といった日常業務を行うのにあたって、果たして一人で足りるのかという問題が最近頭をもたげる。庭の開墾だってあるし。
もっとも期限を設定していないから問題がないというのは事実だ。
家族がいたら急を要する作業 ── たとえば浄化槽の処理であるとか、先日いくつかまばらに外して廃棄したキッチンの収納のドアの再設定、ベッドが致命的にカラダに合わない問題など ── を無視することができる。仮想奥様は僕を(基本的に)急かすことがない。
むしろ体調を大きく崩して回復を待つ方が、時間もコストも余計に掛かる。
(僕はそれを今年の春に学んだ)
身体を労り、作業を安全に進行することについて、奥様(仮想)は非常に優れた能力を発揮しているように思う。(実働の作業効率は黒猫氏のおかげだが)
しばらく身体を休めよう。
このところ休めてばかりの気もするが、この環境は比較対象も観察者も存在しないのだし、この不調は時期的なもののような気もするから。
そういえば、寝ている最中に弟子から電話があったのだった。
何を話していたか、まったく記憶にない。
