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壁は塗られて色を変える。
SUBTITLE:
~ Change the filter, change the shape. ~
Written by BlueCat

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210914
 
 書斎の書架スペースにするエリア(元はクローゼットだった)の壁の工事が6割ほど終了した。
 断熱材の上からMDFを、それぞれウレタン系ボンドで貼り付け、コンクリートネジで固定している。
 壁面構造体にセメントがあるのだが、水っぽかったのか材料をケチったのか(どちらもおなじである)ゆるゆるのようでネジがきちんと噛んで締まらない部分が多い。
 この家の施工者と依頼者に対する呪詛は散々しているので、もうしないことにしている。
 これ以上呪いの言葉を掛けると、生まれ変わったら即死するどころか、生まれ変わることができないかもしれない。そのくらいすでに呪ってしまっている。
 人を呪って穴二つになるくらいはどうということもないが、さすがに生まれ変わりさえ阻害するのは度が過ぎるような気がする。
 
 ひとこと断っておくと、僕は輪廻転生 ── いわゆるスピリチュアルと呼ばれかねないもの ── などは特に信じていない。正直なところ、スピリチュアルという言葉の作っている(現行の世俗の)概念に対してキモチワルイと思ってしまう(本来のそれとは大きくその意味がかけ離れていると思うのだけれど)。だから地獄に落ちろ(あからさまな呪詛)。
 もっと正直にいえば、この単語を文書に含むせいで要らぬスピリチュアル押し売り委員会の人たちが無意味に「いいね」ボタンを押してゆく気がして本当にげんなりする。なので(以下略)。
 
 月刊ムーのようなありよう(客観的オカルトとしての扱い)だけは(川口浩探検隊のように)許せるのだが、そのあたりの意味は滋味深いのでわざわざ誰かに説明するつもりはない。素養が必要なのだ。
 それに紛い物スピリチュアルだろうと何だろうとどっぷり浸かりたい/浸からせたい人を責める気はないし、その精神世界なり哲学なりを否定するつもりもない。好きにすれば良いからせめても私を巻き込むなとは思う。あと観察はさせて欲しい。
 宗教もネコノカミサマ教だけを信じているため、他の宗教に興味本位で首を突っ込むことはたびたびあるものの、それはそこに属している人間とその人間たちの考え方を観察したいという下世話な動機である。
 
 完全に話が逸れた。(いつものことではあるが)
 
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 webにどこまで公開しているか、記憶にない。
 ためにときどき僕の日記は内容の一部が重複しているはずである。
 公開していないものはつまるところ、完結していない話題であり、誰かに(オフラインで)盗み見られても、あるいは単純に消してしまっても問題ないと思えるレベルの文書である。
 一方、公開するものは自分の中で(どんなにくだらないものでも)ある程度の完成に至った文書であり、あるいは消さずに保存することで価値観として自分の中に刻んでおきたいのだろう。
 オフラインで文書を遺すことを僕は非常に恐れている。
 
 読者は必要ないから、この動機は矛盾しているように観察されるとは思う。
 読者が必要ないなら、そんなものはオフラインで保存しておけばいい。
 オンラインで遺すことは読者が欲しいからではないかと言われたとして、それを否定する気にはならない(面倒くさいから)。
 しかし読者のために書いているわけではないし読者を増やしたくもない。ただ、オフラインで書いて保存すると、誰かに盗み読まれて暴かれたときのショックが本当に大きい。失明しちゃうんじゃないかと思う。しないけどよ。
 
 webに書いて保存すると、誰が盗み読んでも気にならない。
 なぜといって、前提条件で誰でもが盗み読むことができるからだ。
 だからたとえば僕の収入であるとか、負債であるとか、ガールとのタダれた関係であるとか、歪んだ精神のありようであるとかを事細かに記述しておきたい衝動には駆られる。とくに最初の二つは実際に盗み見られてけっこう酷い目に遭ったことがあるので、通帳であるとかを毎月写真で貼り付けておきたいくらいである。
 誰も盗み見ることができなくなるから。
 
 けれどもそれはある種の露悪趣味である。
「経済至上主義ではない」という僕の価値観に一貫しているようでいて、経済に意識が拘束されているという点で矛盾しているようにも思える。第一そんなものを見ても誰も面白くはないと思う。
 だから経理部門のことについては誰かに盗み見られることによって失明するリスクを抱えながら、奥様(仮想)の守備範囲とすることで精神安定を図っている。
 もちろん現実世界で付き合っている恋人が通帳であるとか僕の収支を(僕の許可なく)暴こうものなら僕は失明するわけであるが、僕の経済にかかる精神的貞操はかつての暴行により失われた後なので好きにすれば良いと思うよ。陵辱して蹂躙して好きに汚せばいいさ。
 
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 ここ数日、日記を書くのがとにかく苦痛である。
 厳密にいうとここ数日、かつての父親のDVと、姉の売春と、そこから派生したと予測しうる姉の人生のありようについての考察をしている。
 いずれについても僕は被害者ではなくただの傍観者であるし、にもかかわらずその記憶のもたらす価値観の意味合いは、大人になるにつれどんどん重くなっている。そのうち重力特異点が発生するのではないかとさえ思える。いやそれは大袈裟だけれど。
 
 これは「6歳以前」の価値観をかつて僕が切り離すことにした最大の理由なのだけれど、その価値観をこちら側に引き寄せる都合上、必要な記憶(と価値観)の処理なのに、どうしても、酷い気分になる。いわゆる(といって世俗にそんな概念がそうそうあるとは思えないが)記憶や価値観の消化不良である。
 
 肉体的な動悸息切れめまい手足の痺れ吐き気食べ過ぎ食欲不振不眠くらいならよいのだけれど(こういうときは過眠にならないようだ)、自死衝動は何としても抑えなくてはならない。
 仕方ないので目の前に凶器を並べて心の安寧を図ったりしている。こう見えて僕はのんびりぼんやりのエキスパートであるから慣れたものである。
 
 自死で一番厄介なのは、衝動的にそれをすることである。
 想像の中で好き勝手に自殺したり、それを計画したり、薬物やセックスや酒や食べ物や浪費や何やに溺れるのは、生きて活動しているという点ではまだ死そのものからは離れた場所にある。
 
 しかし衝動的に高い場所から飛び降りたり、電車に飛び込んだり、高速走行中の自動車を何かに衝突させたり、何らかの危険物によって自らの肉体とその機能をきわめて短期的(ほぼ瞬間的)かつ非常に大きく欠損させた場合、その活動は死に直結する。
 中途半端な高さから飛び降りることで自殺未遂を繰り返し、周囲の人間をコントロールしようとする狂人の話を僕は人から教えてもらったことがある ── その後その人は別の自傷行為によって僕をコントロールしようとした ── が、そういう人間は結果的に生きる手段として自殺未遂を計画的に利用するだけのことであって直截に自殺はしない。もし衝動的にするとしても、脳裏にどこまでが安全かという経験則があるから、適切にそれを運用してしまうだろう。
 
 僕は自殺をしたことも、しようとしたこともない ── 少なくとも自殺したら死んでいるからな ── けれど、自死を適切に完遂するにはどうすればいいかくらいは(物理と化学と生理の問題なので)算出できる。
 だから綿密に計画することで、衝動的なそれを回避し続けてきた。
 他者への影響や経済や思想を含めた環境のコントロールという点で、衝動的な自死は自分の思い通りの結果 ── 僕の死後にある「僕のいない世界」についても(むしろそちらのほうが)強欲な僕にはきちんと理想があるのだ ── をほとんどもたらすことができないという点で有用性が低く、むしろ推奨されない。
 卑近な例でいえば、僕が死ぬと猫が食事に困る(僕は現実世界の猫を畜生だとは思っているから人間の邪魔になるなら殺すくらいはするが、賢い飼い猫まで殺すつもりはない)。
 それに妹もわぁわぁと馬鹿みたいに泣くだろう。いずれも許しがたい。
 
 ために僕は自分の自死を適切に計画し、衝動的自死が許容される条件を明確にしている。
 そしてその条件は現時点では満たされていない。
 猫も妹も生きているし、僕は目的とする未来まで誘導すべき現在と整理すべき所有物がある。
 
 確かに酷い記憶で酷い価値観なのだ。
 いや少なくともそうやって言葉にすれば多少は受け入れやすくなる。
 良きにつけ悪しきにつけ(だいたい後者に転がるが)僕は(繰り返すが被害者ではなく)傍観者でしかなかったし、何を望んだところで ── 自分以外の誰かにそれを希(こいねが)う限り ── それは必ず叶わないのだ。
 いずれも認識の問題であるけれど、前者は僕に自身をして間接的加害者と位置づけ、後者は僕にジンクスを植え付ける(今までのところこれを覆すこと ── 挑戦することとは別 ── に成功した他者がいない。ために僕自身はこのジンクスが恐ろしくてよもや抵抗する気もない)。
 
 それらの記憶が生み出す価値観は、僕を殺そうとする。
 生きる価値がないとか、存在しない方がいいとか、そういうことではないのだ。そういう自己肯定感や自尊心といった価値観の欠如によるものではないのだ。僕はこの瞬間もナルシストで自分のことは好きだし、自分のことをちょっと尊いとも思っている。
 それでもただただ感情として、自身に対する、あるいは自身の属性に対する強い憎しみや殺意がなによりもまず最初に自分に向かってくるのである。殺せと今も声がする(これは大袈裟)。
 
 だから書いている途中に、おかしな衝動に駆られそうになることがあって、そうすると記述を中断するよりないし、数日後に再開しても同じことを繰り返すことになる。
 それでも何度となく再開するのは、それを切り崩すことが重要だからなのだろう。
 
 厳密なロードマップなどないけれど、言語化できない予感がある。
 それは僕にとっての経験則だ。
 僕は考え続けることで自分の価値観を揺らして変動させ、自身の認識を変えて、自分や環境や過去について肯定的に捉えて現実世界に適合してきた。
 誰かの力や影響であるとか、誰かに評価されて、というのではないため、他者に対する依存が低すぎてそれがそのまま社会性(あるいは社会適合性)に反映されてしまうのだけれど。
 僕は身の回りの人間が次々死んでも、またこの先も次々死ぬとしても(おそらく次は次姉のはずだ)、結局のところ自分の生き死ににさえもけっこう無感動だ(いつからか分からないくらい自死について考えているとこうなるのかもしれない。よく分からない)。
 
 自死衝動を ── 正確にはその根幹にある価値観や記憶を ── 乗り越えれば僕は自分の存在に対する矛盾(いやこの矛盾を含めて愛してはいるのだけれど)にも折り合いを付けられるし、他人という存在の意味もきっと変わると思う。いや変わらないかな。期待してはいけないかもしれない(笑)。
 もちろん先に書いたとおり、僕は衝動的自死を回避する術をたくさん身に付けているのでこれをリリースしましたみなさんさようなら、なんてことはしない(それを目の当たりにしたことはあるが僕はそれをしない。そこは安心してほしいし、心配しないでほしい。 ── 僕がどれだけクズだとしたって仮にそのうえ繊細だとしたって他人の気持ちという環境を善良な状態に維持しようとせめても努力することくらいはするのだ)。
 
 ただ、硬く凍りついたようなその記憶を、うまく切り崩して、溶かして消化することが、いまだにできない。
 対面したときに発生する、怒りであるとか嫌悪や憎悪であるとか悲しみであるとかを、うまく受け入れて受け流して、それではこういう未来を目指しましょうという昇華を導くことができない。
 
 なぜといってそれは過去だから。
 なぜといって、この先も僕は当事者になりそうにないから。
 まるで恐れるように、現在の僕は周囲に人を近づけないから。
(いえまあご時世というものもありますよもちろん。人間嫌いだというわけではないのですし)
 
 それらは現在である必要があり、僕は当事者になる必要があり、僕は他人をしてそれ(その記憶とそれがもたらした価値観)がより良い未来を作りうることを証明しなくてはならない。
 児童売春とDVが ── ?
(痴漢なら被害に遭ったことはあるが)
 その記憶がもたらす価値観が(今のところは自分の性別や性欲の存在や身体的/知的非力さや、なにより他者のそれに付け入るような狡猾さや愚劣さに対する殺意が主流であるが)まさにそれによって良い未来を作りうるように改変するというわけである。
 
「猫氏、これはオンラインサロンを始めて信者から小銭を集めるしかありませんぞ」と金森氏(アニメ「映像研には手を出すな」の登場人物)の声が心の中でするのだけれど、これは幻覚である。金森氏はそんなことは言わない。それに信者ビジネスは僕には向かない。
 Aに支配されたくない者は、Aによって他人を支配してはいけない。というのが僕の知る理である。
 経済により支配されることを嫌う者は、経済により他人を支配すると自己矛盾を起こす。それは不幸を作ることだからだ。
 盲信による支配は、するのもされるのも僕は大嫌いだ。
 よくよく教祖向きだと弟子には言われるが、僕は根が善良かどうかはともかくとして聡明(神の祭壇に供える肉のことではない)ではあるのだ多分。
 
 それにしても、名前も顔も覚えていない人間のせいで出来上がった価値観に僕はいつまで縛られていなくてはならないのだろう。
 どれもこれも消えてなくなってしまえばいいのに。
 
 
 
 
 
 
 

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[NEXUS]
~ Junction Box ~
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[Engineer]
  -青猫α-/-青猫β-/-赤猫-/-黒猫-/-銀猫-
 
[InterMethod]
  -Algorithm-Blood-Chaos-Color-Darkness-Diary-Ecology-Engineering-Form-Life-Link-Love-Maintenance-Mechanics-Memory-Stand_Alone-
 
[Module]
  -Condencer-Connector-Convertor-Generator-Reactor-Resistor-Transistor-
 
[Object]
  -Camouflage-Cat-Human-Koban-Memory-Poison-
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[Cat-Ego-Lies]
-暗闇エトランジェ-
 
 
//[EOF]