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7月の青猫工場 経理部の報告。
SUBTITLE:
~ Overheat. ~
Written by 黒猫
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210720
書斎の床張りはとうの昔に終わっているのだが、机や椅子の購入あるいは制作が進んでいない。
財政的な理由、つまり収入に比べて支払いが大変だからである。
7月末で、リフォーム業者への支払いは完了するから、そうすれば財政がラクになるかというとそうは問屋が卸さない。
問屋が卸さないなら直販である。今はネット通販だってある。
しかし(Amazonといった)プラットフォーマに依存している以上、そのテーブルに載らないものをどうこうするわけにはいかない。
同行することは簡単だろうけれど、そもそも誰について行くのか、誰が付いてくるのか、そういう問題があるように見せかけてそもそもそんな問題は発生していないし、すでに読者は付いてきていないものと想像する。
尾行を撒くことに掛けてのちょっとした才能の片鱗を覗かせる瞬間であるが、どうぞその才能を除かないでください。
かくも馬鹿な書き出しをするのがお約束のように思っていた頃もあるけれど(遠い目)そんな約束をする相手などどこにもいないのである。
つまるところ「お約束」というのは自分で勝手に自分に課した目標のことであり、自分で勝手に自分に貸したものについてはきちんと返していただかないとならないわけであり、返済が今月で終われば来月末からは家具問題に手をつけられるかというと、そうは問屋が卸さないのである(ループを検出しました)。
そもそも来月末て8月ですわよアータ。夏の盛り。
「なぁ〜つのさぁ〜かぁ〜りぃ〜」ですわよ、夏の盛り!
こうね。
夏といえば花火! プール! 浴衣や水着のガール(物理)とキャッキャウフフ(物理)しちゃうわけですよアータ。
こう見えてね、アタクシ、モテですからね。
そりゃだってアータ。放っておかれるはずがないわけですよ。
そういった非日常のファッション、もしくはコスチュームを身にまとったガール(物理)とキャッキャウフフ(物理)したあとはアータ、それはもう阿鼻叫喚のじゃなかった阿鼻嬌声(新しい造語だな)(造語というのはいつも新しいがな)のハッピーアワー(物理もしくは具象)のはじまりですよアータ(物理)。
もう疲れたので普通に書いてもいいですか。誰も付いてきていないはず(仮想)ですが、念のため。こう。自分、小心者なので。
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まず、車を買い足さなくてはならない。(買い替える気はさらさらない)
なあにそんな真新しい高級車を買う必要はない。
エアコンが付いていればそれでいいのだ。
今、乗っているのが、エアコンレスの軽トラであるため、どうにも死にそうである。
バイトに通勤する2時間のあいだに、熱中症になることが心配されるレベルである。
なぜそんな軽トラを買ったのか。
すなわち安かったからである。
2輪駆動だし、エアコンレスだし、少々悩みはした。悩みはしたよ。
でも(初度登録は古いが)走行距離が3万kmにも満たなくて、13万円で売っていたから、見つけた翌日に買ってしまったのだ。
家のリフォーム資材を運ぶために、それは必要であり欲しいものであった。だから買ったのだ。
その1週間ほどあとに、乗用にしていた軽自動車が爆発したのだが、その乗用車だってエアコンは壊れて使えなかった。
基本的に僕はエアコンの装備されていない自動車に慣れている。
慣れきっているといってもいい。
単に高級な自動車を買わないせいである(エアコン装備が高級というこの価値観が相当に昭和である)。
生まれがオカネモチーではないのに、20代半ばからひとり暮らしをしてカツカツで暮らしていれば、必然である。
親に新車を買い与えてもらえる人生がよかったなぁ〜、なんて思ったこともないけれど、誰かが新車を買い与えてくれたら嬉しいなぁ、とは思うのである(いいオトナが親に何かを買ってもらうのはオカシイと思う価値観の持ち主であり、友人や恋人に買ってもらうことには抵抗がない価値観の持ち主がこれを書いている)。
そうだ。
我が家の経済的主体たる奥様(仮想)に相談しよう!
と思って話しかけようとしたところ「リフォームの代金が払い終わるのでしたら、ちゃんとした自動車を買ってください」と言われた。
「ちゃんとした」のところに、強い含みを感じた。
「ちゃんとした」くらいの感じだろうか。
どうだい強い含みだろう?
なぜだ。
軽トラはダメか。ダメなのか。
エアコンレスはダメか、ダメダメなのか。
なにごともレスはダメなのか。僕たち夫婦(仮想)は(当然に)セックスレス(物理)であるが、ダメなのか。
明朝体じゃダメなのか。アンダーラインが必要なのか。フォントサイズはそのままじゃダメなのか。
と、奥様(仮想)に問いただしたところ「そんなに無理に話を広げようとしないでください」と笑われる。笑っているが、あれは明らかに怒られている(敬語)。お怒りになられている(二重敬語)。おこであらせられる。
要は「そんなに無理に話を広げようとしないでください(おこ)」である。
つまり仮想奥様の曰く「安いけれどすぐに壊れたり、爆発したりするような自動車を買うのは、本来の青猫様のモノ選びの基準からするとオカシイのではありませんか(おこ)」ということらしい。
たしかに、コンピュータよりも自転車よりも、乗っている自動車がだいたいいつも安い。
24万円より高い車を買ったことがないのだ(自慢にならない)。
だからここで反論しておきたい。
物事は値段がすべてではないのだ。少なくとも「高ければいい」ということではない。
されど奥様の曰く「安くていいものなんて存在しない(物理)と、青猫様がおっしゃっていたではないですか(おこ)」。
はぁ〜〜〜。
(ため息、もしくは印籠を突きつけられてひれ伏す平民の図)
車なんて選ぶの、面倒なんだよなぁという本音が計らずも自分自身に見え隠れしてしまうワタクシである。
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そもそも自動車というのは不便な道具である。
使い方はもちろん、運用方法が決まっている。
空を飛ぶことはできないし、水平移動も自在ではない。ジャンプもできないし武装もできない。
信号は守らなくてはならないし、原則として車道しか走ることができず右車線を走ることもできない。
規則が多いからできないことが多いし、機能的にもできないことが多い。
そういう不便な道具であることを承知の上でそれを愉しむのはけっこうなことである。
しかし僕は、不便な道具が好きではないのだ。
なぜといって道具は不便を乗り越えるためのものであって、不便を体感するために道具を使うなんて本末転倒だからだ。
ために自動車を運転するのは、いつもしぶしぶである。
いやぁ奥さん、今日のこのお茶、ちょっと苦いですね、ということではない。
嫌々ながら、気乗りしないまま、体だけを乗せてドライビン。
タマシイが宙をさまよい、たゆたうソウルのグルーヴィン。
なんて適当な歌詞で歌っている場合ではない。
目的があって、そこに到達するために、仕方なく使う道具なのである。
しかも自分で動かさなくてはならない。この不便よ。
運転中に車内でガール(物理)とぱやぱやすることは不可能であるし、駐車中でもちょっと考えてしまう。
そういうシチュエーションを躊躇する、そういうお年頃になった。
(前述のとおり20代から一人暮らしをしているので、まぁその車内でガールとぱやぱやする機会はもとよりさほど多くはなかったというかなんというか(もじもじ))
とにかく細心の注意を払って、緊張状態を維持して目的を達成するのが自動車という道具であって、基本的に楽しいわけではないのである。
よって「運転が楽しい」という感慨はほとんどないし、「いい車に乗りたい」という願望に至っては全くない。
運転は苦行であるし、いい車に乗っているからといって、空を飛んだり信号無視が許されるわけではないのだ。
(しかしながら、スポーティな自転車を持っている以上、走ること ── あるいは走らせること ── そのものが嫌いなわけでは、実はないのだが)
ただし奥様のおっしゃっていることは切実である。
エアコンがない、あるいは壊れている、もしくはすぐに壊れるような車ばかり選ぶのはよろしくないのである。
だからといって僕としては新車を買う気には全くならない。
しかし中古車を探すのは、本当にピンキリであり、もう考えるだけで疲れてしまう。
そもそも10月に、姉(肺高血圧症である)を病院に移送するためという理由が大きい。
エアコンレスの軽トラでは、姿勢も固定されて身体に負荷が大きい。
予後不良(いつ死んでもおかしくない)病人に、そんな負荷も掛けられない ── 殺すような真似はできない ── から、じゃあエアコンの付いた乗用車を購入しよう、というわけである。
ああ。
中古車選びって面倒だし、ワカラナイ。
経理部門からは以上です。
>>>
いずれにしても8月末までは作物を育てて、自宅で避暑(秘書ではない)をして、ぼんやり暮らしていよう。
部屋の中にお子様プールを設置しようかな、今年こそは!(5年前からの夢のひとつ)
あれ。
奥様(仮想)のため息が今、聞こえたような……。
>>>
210722
バイトに出かけて熱中症を起こす。
炎天下でエアコンが使えない(温風が出てくる)車で2時間も走行するとさすがにそうなるか。
もともと長風呂をするから、発汗量は多い。
汗かぶれが起きやすいのも、元はといえば汗が出るからである(出ないよりはいいのだろうが)。
店に着いて、涼しく感じたからなのか汗が引いたものの、その後、汗が出ない。
めまいというほどでもないが、指先に軽いしびれがあり、首と背中に倦怠感がある。
(バイトに出るときはだいたい通勤が終わった時点で相当に疲れているから、倦怠感どころではないのだけれど(笑))
しばらく氷を舐めたりしてみたのだが、やはり汗が出ない。
暖かい場所(厨房のフライヤのそばなど)に行くと、熱く感じるのだがやはり汗が出ない。
その上すこし、視点が揺れる。軽くめまいを起こしている。
(自律系が壊れてしまったな)と思って、慌ててグラスに氷水を入れて、首や手首、手のひらを冷やす。
数年前も別の店でバイトをしていて脱水症状を起こし、ひと月ほど体調不良が続いたことがある。
僕のカラダは主に、脱水症状が先にあって、発汗しなくなったために過熱してしまうようだ。
仕事中は(仕事に熱中しているとことさら)この脱水症状に気付きにくい。
汗が出なくなって快適だな、くらいに思っていると(それどころではないくらい仕事に熱中しているのだけれど)突然脱力してしまうのだ。ひどい場合は気絶する。
今のバイトは基本的に「弱みを握られて頼まれているから嫌々働いている」という体で出勤している。
実際、働くほど損をしている気がするから間違ってはいない。
そのおかげで(まだ暇な時間帯であったこともあり)熱中症に気付くことができた。
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帰りの道すがら買い物をして帰宅。
深夜の入浴後に食事を作る。
最近、ガスコンロを入れ替え(ガス会社と再契約し)たのだが、なんだかガスコンロのくせに無駄にボタンやタイマが多い。またグリルが高機能らしく、上下のバーナが別々に調整できたり、専用のダッチオーブン的な調理器を使うこともできる。
これが面白くて、最近は鶏のローストばかり作っている。
頻度としては週5回。もはやこれが仕事なのでは?
塩や胡椒で簡単に下味をつけてから、オーブン的な調理器に放り込み、上からくし切りのジャガイモだの玉ねぎだのを放り込み、フタをしてオーブン的に焼くのである。
コンロに内蔵されたタイマを使えば、ゲームをしていても勝手に火が消えるので安心である。
しっかりローストチキンになったそれを皿に盛る。
うちに白ワインなんて小洒落たものはないので、あれば赤ワインとか、ブランデーとか、ウィスキィとか、グラッパとか、ラムとか、日本酒とか、黒酢とかをブラウンに残った肉汁に少量混ぜて軽く火を入れ、グレイビーソースにして上から掛ければ、旨いのなんの。
胸肉一枚で満腹である。
奥様(仮想)が食事中に曰く。
「青猫様(おこ)。ちゃんとした自動車を購入してください(懇願)」
経理部は、中古車選びを面倒がっている場合ではないらしい。このままだと泣かれるぞ。
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[NEXUS]
~ Junction Box ~
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[Engineer]
-黒猫-
[InterMethod]
-Algorithm-Chaos-Color-Diary-Ecology-Kidding-Link-Style-Technology-
[Module]
-Condencer-Connector-JunctionBox-Transistor-
[Object]
-Koban-Tool-
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[Cat-Ego-Lies]
-月夜の井戸端会議-
//[EOF]
