3週間目が終わった。

日曜が起算日なので分かりやすい。


1週目は体温が38.5〜39.5。

2週目は37.5〜38.0、突発的に39.0。

3週目になって36.5〜37.0の微熱になった。


僕の身体は38℃くらいから、平衡感覚が狂い、筋肉が力を出しにくくなるため、歩行や運転をするのは危険になる。

通常、消化器系の機能も低下するので、1〜2週は液体食が主流だったが、3週目からやたらと食欲が出てきたので、基礎体力を取り戻すための簡単な運動を屋内でしつつ、玄米と高タンパク食を摂る。

庭仕事も再開した。


県のコロナ相談センターには1週目で電話をしたが、2週目は外出間際に高熱になったりして寝たきりで、結局病院には行けなかった。

3週目の水曜、ようやく医者に掛かる。

PCR検査は、町医者なりに厳重な対応だった。ちなみに検査結果は陰性。

すでに回復期であるからと、けっこう投げやりな対応をされる。


遡って2週目の週末、TUが市販のPCR検査キットを買って持ってきてくれる。

かなり距離を取りながら、逃げるように(半分演技だ)帰っていった。

その結果は3週目の金曜の夜にメールで届いたのだが「リスク高」とある。


1週目はインフルエンザのような腰部の筋肉の痛みや、気管支炎、肺炎のような横隔膜や喉の奥に痛みを感じたが、もともと喉が弱く、簡単な風邪でも喉の奥から絞り出すような重い咳が出るので咳そのものは自覚的所見としてアテにしていない。


消化器系にダメージがなかったのは幸いだが、とても珍しいといえる。

高熱時、消化機能がひどく低下して、嘔吐や下痢になるのがこの身体では通例だ。

今回は3週目から(それまでの消費カロリィを取り戻すように)炭水化物を主食としたかなりの量の食事を要求されている。

(ごはんを炊くのも久しぶりだし、普段、ほとんど食欲を感覚しないので、これにも驚いた)


体温は今朝の段階でも36.8。

もはやこれが平熱ではないのか。

(咳が出るし喉に違和感があるので、たぶん違う)

買い物や見舞いや通院介助を申し出た妹を徹底して拒否し、TUと預けた猫を返しに来た友人にそれぞれ数分、会ったくらいか。

3週目からは買い物にも出かけた。


実は陽性だったとなれば「陽性たちが胸を刺激」することのないように、生活を改めなければならないだろう。

もっとも、自宅にいるのが僕には1番の隔離状態であるが。


4週目、再度別の病院で検査を受ける必要があるだろう。


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2週間寝ていて、気がついたことがある。

他人の具合が悪くても、とりあえず自分の用件ばかり話したり伝えてくる人間がいる。

そう言う人間は、合間で思い出したようにこちらの具合を訊ねてくるが、それは心配としてはかなり下品に感じる。


またTUのように、自分にできることを勝手に考えて、自身でリスクマネジメントして援助してくれる人もいるし、妹のように「頼まれたら何でもする」というスタンスの人もいる。

こうした人たちは、品がどうこうというより、とても心強く、ありがたいものだと感じる。


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僕はブログなどでは饒舌だろう(僕が沈黙していると、そもそも更新されないわけだ)が、実生活ではほとんど何も語らない。

たとえば僕が叔母に何をされたから死後も憎んでいるかなんて話は、ほとんど誰も知らない。

見せていないし、説明する必要も感じない。


誰かにとって(あるいは世間一般にとって)何らかの意味や価値があって、一方、自分にとっての意味や価値が異なることなんていくらでもある。

僕は自分の価値観をとてもひいきにするイキモノである。

だから僕以外の誰でも、同じように自分の価値観を大事にひいきしているし、したいだろうと考える。


するとよほどの意味がない限り、僕に固有の価値観を基準にした反論なんて、効果をなさないと結論できる。

その固有の価値観は、僕が持っていて、判断の根拠にして、行動するときにだけ意味や価値を発揮する。


僕の価値観が、読者にミーム汚染を起こすことも考えて、だからなるべく目立たないようにはしているし、たとえ気持ちは嬉しくても、僕の意見や感覚に賛同してくれた人に安易に同意して一意的な場を作りたくないと考え、思ってもいないアンチテーゼをしたりしてコミュニケーションがギクシャクしたりしてしまう。

ブログやそのコメントでもこの有様だから、実生活での僕が、ほぼほぼ独りで生活できるのも道理というものだろう。


他人が不要だとは(今でこそ)思っていないが、関わる人間が多いことが有利だと個人的に感じるのは、綱引きと、公園の清掃ぐらいだろうか。

綱引きの場合は対戦相手も「関わる人間」な訳で、やはりそういうのはいない方がいい。面倒だ。


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身体が大きいので偉丈夫に錯覚されがちだけれど、やはりこの身体はとても弱い。

他の同世代の男性は、まだまだこれから! という熱意があるし、基礎的な体力や抵抗力が違うと子供の頃から感じてきた。


数年前も、突然の発熱ののち、消化器系が2ヶ月ほども使えない時期があった(あのときも原因不明のまま、医者に行くことすらできなかった)が、肉体的な生命力が、そもそも、弱いのだろう。


筋肉も、多少は発達しているが、僕の身体は昔から同程度の体格の人より遥かに出力が低い。

やはり子供の頃からケガをして、とんでもなく痛く感じる上、なかなか治らない体質のため、無意識にいつも力をセーブしているのだ。


これが筋トレをしても筋肉が付かなかった原因だろう。僕はこの身体で、うまく力を使う術を知らないまま死ぬことになるが、それが摂理だろう。


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ケガについては、肌や骨が子供の頃に比べれば頑丈になったから耐性がついたが、もともと低い免疫力は下がり続けている。

今回もしも陽性であったなら、既往症が血管や血液に作用するのだから、何らかの重篤な症状が突然訪れることもあるだろう。

もっとも、それとて子供の頃から予期してきたことだ。


仕損じていることを、早く完了させたいものだと、心から思うが、やはり他人が関わっていて滞っているわけで……。




<最近ヒマだから、世界を滅ぼそうと思うんだ>