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// TimeLine:20200806
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TITLE:
奴隷商と自動化。
SUBTITLE:
~ Slave trader. ~
Written by BlueCat

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201016
 
 ようやく引越しの手続きをする。
 足利市から前橋市に引越すときは、友人のBPの手を借りたが、しばらく前に、不倫に忙しいようなことを彼が言っていたので諦めて、引越し業者の手を借りることにした。
 彼が不倫をしているから手を借りないのではない。彼が忙しいと言っているから手を借りないだけである。
 
 僕も、ゲームや昼寝、料理や焚き火やお風呂で忙しいときがある。
 もちろんガールとぱやぱやするなんていえば半日は潰れてしまう。
 ぱやぱやするときに他の予定を同時に実行するなんてことは考えたこともない。忙しいからである。
 忙しいのだから、他の予定の入る隙間はない。
 友達なのだから、相手の予定や優先度を優先するのは当然だと僕は思う。
 ために不倫で忙しいBPの時間を奪うようなことはしない。
 
 僕には忙しさを他人に説明するとき、理由に序列がない。
 昼寝だって、どうしても必要な昼寝があるし、同様に、してもしなくてもよい仕事や経済活動だってあるだろう。
 食事や家事、勉強や人間関係の付き合いごとなども同様だ。
 これは夢の話にも似ている。
 
 たとえば僕はインテリアとして女性下着を飾るのが好きなのだけれど「綺麗な女性下着があと5着くらい欲しい」という欲求と「自転車で日本一周したい」という欲求を同列に扱う。
 だから恋人や友人に「綺麗な女性下着があと5着欲しい」と言うことができる。
 もちろん、たいていはそんな発言をする必要などないのだけれど、たとえば恋人が「身に付けるよりも飾った方がいい下着」を着けていた場合、「その下着を飾りたいので置いて帰って、私に頂戴」くらいのことは言う。
 
 今の夢は何ですか? と尋ねられたら「裏庭の木の剪定」と答える。それは日本一周よりも切実で喫緊で重要だ。
 でも人によっては、自分の欲求の強さに関係なく「語ってカッコいい欲求」を夢として語るだろう。
 もちろん、いいカッコをすることが悪いとは思わない。
 ただ、そういう夢は叶わない。
 
 自分をカッコよく見せるために、他人に語るべく用意された夢は、他人に語るという目的しか持っていないからだ。
 他人に語ることで満たされる欲と夢は、そこで煙のように熱を失うから、カタチを持つことはない。
 単純なメカニズムである。
 
 僕にとっては、夢と欲求はだいたいセットになっていて、そもそも必要もないのに夢を語らない。
「将来の夢は」と尋ねられても、いい加減なことしか言わないだろう。
 夢を語って熱量を下げるなんて自殺行為をしたくない。
 だから、本当に欲しいものや本当にしたいことを、僕は他人には滅多なことでは言わないのだ。
 それを手に入れて、実現して初めて「これがしたかった」と言う。
 悩みを誰かに相談しないのも、同じメカニズムである。愚痴もほとんど言わない。
 
 忙しさも同様で、他人に語る忙しさはだいたい時間の無駄である。
 他人に語ることができる忙しさ、他人に語るための忙しさ、いったいどうして忙しいのだろう。
 それは無能だからだ。
 
 僕の手帳はだいたい空白だらけなのだけれど、他人に忙しさを説明しても伝わらないのだ。
 僕には通販サイトで女性下着を見たり、屋内用暖炉をホームセンタで見繕ったり、昼寝をしたり、ゲームをしたり、焚き火をしたり、猫と遊ぶのに忙しい。
 にもかかわらずわ多くの人は、それを忙しいとは言わないらしい。
 他人向けに語る用の、もっともらしい言い訳がないと、友達の誘いも断れない人が多いのは、そういう理由だろう。
 それでもそれを友人関係と呼べるのは、弱さなのか強さなのか。過敏なのか鈍感なのか。
 
 いずれにしてもそのようにして、多くの人は、世間体とまでいかないくらいの、こじんまりとした他人の倫理に左右されて生きているようだ。
 それはそれで本人の望む幸せのカタチだろう。
 もっともらしい言い訳をしなくてはならないくらいたくさんのお誘いがあって、もっともらしい自分を演じることで繋がっているたくさんの友人に囲まれ、きっと寂しくないのだろう。
 退屈もしないし、時間の無駄も感じないのだろう。
 
 僕は、そういうのがとてもチープで寂しくて無駄で退屈だと感じるので「昼寝に忙しい」と言えば笑ってくれる友人や「じゃ、添い寝に行く!」と宣言する恋人しかいない。
 
 どちらもハッピーだと思う。
 僕は親しい友人にまでもっともらしい嘘をつきたくないから、そういう人間関係を構築しているというだけである。
 
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 無職になって、だいたい18ヶ月が過ぎた。
 もうこれが僕には普通のことになってきている。
 だいたい5〜6年前に、ブログでふと「モテは飽きたから次はオカネモチーになろう」と言っていたのだけれど、こんなカタチで自分を買い戻せるとは思っていなかった。
 もちろんその時からかなり真剣に「オカネモチーになる手段の自動化の策定」を始めたわけだけれど、僕は元々オカネモチーではないし、会社を立ち上げたり、過重な労働をして賃金を貯めたりする気はなかった(それはコガネであって多分、普通に消費してしまう)し、ギャンブルも宝くじを買うこともしないので、どうしてオカネモチーになる道が出来上がったのか、未だによく分からない。多分、運が良かったのだろう。
 
 いずれにしても、奇跡的に僕は経済そのものから僕自身を買い戻すことができた。
 経済というのは奴隷商みたいなものだから、経済が人間を支配している社会(資本主義って、そういうことである)において、僕らは基本的に経済の奴隷である。
 
 僕という無職者をひっそり養うだけの経済力があればそれでいい。
 僕は財界で有名になったり、市場を通して世界をコントロールしたりしたいとは思わない。
 
 街の飲み屋でチヤホヤされることに興味がない(できればどこでも、隅にいる一見さんでいたい)し、友人や知人や恋人は少ない方がいい(一人でいいとは言っていない)。
 
 無名のまま、もっと接する人を少なくして、誰知らず死を迎えたい。
 できれば自動化された葬儀には、誰も出席しないくらいが丁度いい。
 
 オカネモチーの思考回路を具現するのにあたって、僕はそういったデザインをした。
 デザインしたとおりの思考を手に入れて、デザインした程度に近いオカネモチーを実現した。
 オカネモチーというのは基本的に、現実世界の根が深いようだ。
 現実世界に強く深く関わらないと、そういうふうにはいられないのかもしれなくて、それが少し煩わしい。
 現実世界と僕との接点を、少しずつ引き剥がすのが今後の目標である。
 
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 この(あまりにも人と接することの少ない)状態から再びモテに転身したら面白いとは思う。
 どんな自動化がそれを実現するのだろう。
 
 ときどき考えるのだけれど、引越しの荷物の仕分けの方が、今の僕には大事で忙しい。
 梱包も開梱もお任せするシステムはあるらしいのだけれど、僕は自分の持ち物を誰かに見られることを極端に恐れているようなので、恥ずかしくて恐くて、自分でするプランにした。
 
 対面に座して話を聞いていたら驚かれた。
 何でも最近は、相見積りのため複数の業者を呼びつける人が多いらしい。
 キッチンで料理をしながら、片手間に説明を聞く人もいるそうだ。
 みな忙しくて、人を人とも思わない社会に加担していることさえ自覚がないのだろう。
 
 ひとことで言えば情けないことである。
 
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 運送業者である以上、下げられるのは人件費である。
 それを値切って得をした気持ちになるのだろう。
 それはそれて一つの道である。
 人を値切って買えば、自分が値切られる契約書にサインをしているのと同義である。
 僕らはなべて等しく経済の奴隷なのだから。
 
 そんな世界など滅びてしまえと、僕はボクの中の悪魔に囁く。
 ときどき世界を変容させてしまう僕の自動化プログラムは、悪魔がペダルを漕いで動作しているにちがいない。
 それなら経済も悪魔も、ひとしくペダルを漕げばいい。
 ガールとのぱやぱやに忙しい僕のために、ペダルを漕いで世界を前進させればいい。
 
 
 
 
 
 
 

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[NEXUS]
~ Junction Box ~
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[Engineer]
  -黒猫-/-BlueCat-/-銀猫-
 
[InterMethod]
  -Algorithm-Blood-Chaos-Darkness-Diary-Ecology-Link-Technology-
 
[Module]
  -Condencer-Connector-Reactor-Transistor-
 
[Object]
  -Design-Friend-Human-Koban-
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[Cat-Ego-Lies]
-夢見の猫の額の奥に-
 
 
 
//EOF