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// TimeLine:20200818
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TITLE:
Epic Games と Apple とのあれこれについての雑感。
Written by Bluecat
 

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::「相手と理解し合えたら戦いにならないなんて、まだ勘違いしてるわけでもないよな」
「理解したって、衝突するのがはっきりするだけってこともあるだろ。でもさ、そこまで分かって【まだ手を伸ばす】ことには“意味”があるんじゃないか」
「お前は、自分が思ってるよりずっと、政治家向きだよ。おかしな話だな。お前がこんな大きな障害になるなんてな」
 緊張の限界に達した空気が、強い酸のように肌を刺激する。気がつくと、アラトにとってリョウの才覚がまばゆいように、リョウの視線も揺れていた。
「敵みたいに言うなよ」
 いつだって、アラトは手を伸ばす。そうやって、ずっと生きてきた。
 ゆるやかにリョウが繋いだ集団が、誰もアラトの顔を見なかった。この建物を出たら、背中から撃たれるのだと、理解した。
 
 

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//[Body]
 本文に登場するいくつかの単語、及び、背景にある出来事について、興味のある方は勝手に調べてもらいたい。
 とくに時系列的な部分や背景、Web上のコメント、技術的なことや固有名詞、関連して思いついたことなどは、あくまで現時点における僕の曖昧な記憶に基づいていたり、個人的な感想であるに過ぎない。
 またゲームに興味のない人は、今回はブラウザバックした方がいいかもしれない。
 
 ただ、もし、少し興味が湧いたなら。
 ちょっと調べてみてほしい。
 あえて今回のニュースや関連動画のリンクを貼らないので。
 
 久しぶりに僕は胸がワクワクしていて、今後の動向に注目している。
 なぜって、そこにあるのは復讐劇だからだ。
 
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 僕はゲーマーである。
 基本的に、ゲームが好きである。
 ただ、ネット対戦型ゲームは精神的ストレスが高いことが多いので(結果的に、それは人々を熱狂させるのではあるが)僕はプレイしない。
 
 今回取り上げるのは「Fortnite」というタイトルのバトルロワイヤル形式のゲームの開発元「Epic Games」についてである。
 よって僕はそのゲームをプレイしていないし今後もしないが、大事なのはそのゲームそのものについてではなく、開発元がどのようなことをどのような環境で行ったか、そしてその背景にはどのような意図があるように思えるか、である。
 
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 Youtube のスーパーチャット(略称:スパチャ)しかり、ユーザがコンテンツに課金する際、オンラインプラットフォーマ(Youtube なら運営会社である Google)へ支払われるロイヤリティ(バックマージン)は30%というのが現在の主流のようだ。
(Steam などについては知らない)
 
 Apple ストアも同様で、つまりゲームを買ったり、ゲーム内コンテンツを追加購入する際、30%はプラットフォーマである Appleに支払われる仕組みになっているようだ。
 僕たちゲーマをはじめ、コンテンツ消費者が(本だろうが動画だろうかTVだろうが)、そのコンテンツにお金を払うとき、そのロイヤリティ比率は果たして適正なのだろうか。
 提議されている表向きの問題はそのように観察される。
 
 その独占的状態に反旗を翻すかのごとく、プラットフォームを介さない課金システムを導入し、Apple ストアから Fortnite が規約違反アプリとして削除されたのが今回の出来事の発端だ。
 
 Epic Games は、かつての Apple のCMをパロディにした動画(じつによくできている)まで、訴訟とほぼ同時に展開。
 リーガルカウンタも織り込んで準備していたことは明らかだ。
 
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 国内におけるネットの反応で僕にとって面白かったのが
「契約は契約なのだから、アプリ排除は当たり前」
「Fortnite に夢中になっていて子供たちが家族とコミュニケーションしない、勉強しない。あんなソフトは無くなってしまえ」
 というもの。
 しかもこれがそれなりに多かった。
 
 すごく凡人的、あるいは斬新なほど的外れな気がして、とても愉快である。
 
 比較的理解しやすかったのは、
「プラットフォーマはその品質維持にそれなり以上の費用が掛かる。その土台を利用して成長/発展しておきながら、掌を返すなんてただの独善的な暴走であり反逆だ」
 というもの。
 
 いずれも端的に「愚図だな」とは感じたが、他者の評価なんてそんなものだ。
 
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 僕の意見としては、いいぞやっちまえ、である。
 ざっと観察しても、Epic Games は、Apple と敵対するために今回の騒動を起こしているのではない。
 肥大化して小回りが効かなくなり、既存のモノしか作れなくなったクリエイタ集団としての Apple に対する激励に僕には見えるのだ。
 
 たとえばパロディにするなら、スターウォーズを起用してもよかった筈だ。
 暗黒面に堕ちるのが特定の個人になるのか、リンゴマークの人形なのかは分からないけれど、メッセージとして分かりやすい。
(もちろん、純粋なスターウォーズファンからバッシングされそうだけれど)
 それをしないのはあのCM(及び、小説「1984年」)のテーマが「悪は滅びろ」というメッセージではないからだ。
 
 支配体制は続かないこと、それは何らかの崩壊をもたらすこと、クリエイティビティとは真逆の方向性をもつものであること、それを訴えているのだ。
 
 まして子供からも、たかだかチャットごときの機能からでさえ、経済を1/3近く巻き上げるシステムを、いつまで当たり前のことにし続けるつもりですか? という問いかけでもある。
 
 Epic Games は今や多くのゲーム開発に利用されている開発環境「unreal engine」を、確か基本無料で提供している。(うろ覚え)
 
 それはASCⅡキャラクタベースのRPG「Rogue」がそうであったように、ゲームは、皆に開かれて楽しまれるべき(フリーであるべき)という思想を体現しているようにも思える。
 
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 この事象を通して感じることは人それぞれだろう。
 興味のない人には、何の意味もないものに見えるだろうし、経済大好きっ子たちは今からチャートボードに張り付いたり、巨頭同士のマネーゲームに興味なし、なんてうそぶいていることだろう。
 
 阿呆なガキどもはプレイできない不安に怯え、その阿呆を育てた阿呆な親どもは、自分の無能さをさておいて胸を撫で下ろしているかもしれない。
 
 僕は、どのようなロードマップの上でストーリィが展開され、どんな結末を迎えるのか、楽しみで仕方ない。
 
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 ここから諸君の大好きな経済の話を。
 ただし青猫工場流なので、儲け話には繋がらない。
 
 僕たちは、誰に、どのくらいの割合で、気持ちを渡したいのだろうか。
 
 ストーリィにおける感動を。
 演出における情動を。
 表現による感覚を。
 体験による興奮を。
 
 そのコンテンツを作った作者と、そのプラットフォーマに、どのような割合でいくら支払いをしたいだろう。
 
 小説で。マンガで。映画で。陶芸で。音楽で。ゲームで。ニュースで。料理で。
 ありとあらゆるもの(きっと性体験すらそういうものである)が、人に感覚させることを価値にしている。
 
 その価値を、感動を、評価を、どのように数値化し、どのように支払って、それは誰に、どのくらいの割合とするのが適切だと思うだろう。
 
 ロイヤリティ30%問題とは、つまりプラットフォーマに対する反抗であると同時に、ユーザに対する意識の問いかけでもある。
 
 あなたは、その体験について、誰にいくら払いたいのか考えたことがありますか? と。
 
 シェアウェアなどが全盛であった頃などは「優れたものには相応の対価を」という文化が根底にあった。
 コンピュータ、ひいてはWebが、情報や技術を基本的に無料とし、それに対する対価はユーザが決める文化だった。
 クリエイタを支えると同時に、みんなでアプリケーションを育てる文化だった。
(もっとも日本人は、著作権や著作/開発物に対する意識が低く、プロテクトブレイカをはじめとする違法コピーが蔓延してもいたが)
 
 共有という機能がもたらす経済的な帰結は、多くの場合、価格の低廉化を招く、それと同じである。
 情報文化は、経済に逆行する仕組みなのだ。あるいは経済の行動が情報の本質に逆行すると言ってもいい。
 
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 僕は「商業的に失敗した」といわれる Apple G4 cube という機体を愛用していた(今も大事に保管して、また使う機会を窺っている)。
 同時発表されたモニタ(僕のお気に入りは液晶ではなくCRTのほうである)も含め、その美しさはコンピュータにあるまじき静謐とした凛々しさと可憐さと艶かしさを持ち合わせていた。
(製品的な弱点や、機能や拡張性に比して高額だったのは確かだが、体験を含めれば相応だった)
 商業的に失敗したとしても、そんなことは僕の体験には関係ない。僕はあの製品も、それにまつわる体験も、支払った対価も、十分に価値があると思っている。
 
 現在の Apple 社の製品はどうだろう。
 一時期の日本車のように、見た目がたいして変わっていないのにフルモデルチェンジとか言って自慰行為に耽る中学生がごとく勝手に盛り上がっているように観察される。
 
 いくつかの技術革新はあるのだろう、しかしそれが僕の日常にどれだけドキドキをもたらしてくれるか想像がつかない。今までとの違いがまったく見えてこないのだ。
 
 だからコンピュータを買い換えたいのに、いざ何を買うかとなると、まったく欲しいものがない。
 仕方ないから無職なのにお金を貯めて Mac Pro でも買うか、となってしまう。
 そんな理由で選ばれるようなレベルに、コンピュータと周辺機器業界はふたたび落ちぶれている。
 惚れない相手に愛情なんて湧かない。
 愛情の湧かない相手にお金を払って抱くほど、僕は鈍感なイキモノではない。
 
 UNIXユーザから「Mac ユーザはガジェットと浪費が好きなガキばかり」と揶揄されても「外見の美しさに見惚れて、内面のキュートさに惹かれて、いったい何が悪いのか」と、今の僕には言い返せない。
 Apple の製品は、いや Apple に限らずほとんどのコンピュータも、テクノロジィも、僕をドキドキさせなくなってしまった。
 
 最近の若い子は、つまらないガールばかりになったな、といった感じだろうか。
 僕の身体が昔より、大人になったからなのか。
 
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 話が逸脱した(ことをわざわざ指摘するのは珍しいことである)が、そのようなわけで、 Epic Games は Apple に対し、表面に見られる以上のものを訴えているように思える。
 
 それは周到にして胸熱なレジスタンスの物語であり、本来、志を同じくする同志に対する訴えであり、寝ぼけたユーザに対する叱責のように僕には見える。
 
 結末までが楽しみだ。
 本当に、ほんとうに。
 
 
 
 
 
 
 

// ----- >>* Escort Division *<< //
 
 
::「あのな、ユカ。あのとき本当はお兄ちゃん、レイシアが美人だったから拾ったんだ」
 本当は、レイシアがhIEだと聞いたとき、うれしかったのだ。彼女を「欲しい」と思った。そうでなければ契約も、家族がいる家に連れて帰ることもなかった。
「最低だ!」
「今はそれだけじゃないけど、あのときはそうだったって話だよ!」
 
 
 

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[出典]
~ List of Cite ~
 
 
 引用は、
『Phase 11「protocol love」』
(文頭部:p.469 / 文末部:p.434)
From
「BEATLESS」
(著作:長谷 敏司 / 発行:角川書店)
 によりました。
 
なお、引用原文中の傍点強調は『【】墨付き括弧』にて記述しています。
 
 
 
 
 

// ----- >>* Junction Division *<< //
[NEXUS]
~ Junction Box ~
 
[ Traffics ]  

  史上、最も無駄に美しかった Apple 専用モニタ。

 

  あとは自分で探せ。
 
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[Engineer]
  -工場長-/-青猫α-/-青猫β-/-赤猫-/-黒猫-/-BlueCat-/-銀猫-
 
[InterMethod]
  -Algorithm-Derailleur-Diary-Ecology-Engineering-Eternal-Form-Interface-Link--Love-Memory-Recollect-Rhythm-Style-Technology-
 
[Module]
  -Condencer-Convertor-Generator-Reactor-Resistor-Transistor-
 
[Object]
  -Computer-Game-Human-Koban-Tool-
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[Cat-Ego-Lies]
-コントローラと五里霧中-
 
 
 
 
//EOF