ぱやぱや運動をしてから、驚くほどの速度で腰部付近に筋肉がついた。
 もっとも僕は毎日ワークアウトするような勤勉な性格ではない。
 1箇所(あるいは1エリア)につき、2日から3日に1度するだけである。
 負荷を大きくかけるより、早く動かすことに重点を置く。
 また、1日に何セットもトレーニングしない。
 面倒だからであり、だいたい1セット。多くても2セット。3セットしたら多分、次は3日後である。

 いわゆるプランクと呼ばれる運動に使う筋肉が強化されたように思う。
 プランク運動は基本的に姿勢を保持するものだが、ぱやぱや運動なので動かす。上述のとおり、大きな負荷ではなく、速く、動かす。
 とてもじゃないが運動中の風景など見せられたものではない。
 マットか座布団を組み伏せて腰を素早くひたすら健気に振っている姿を誰かに見られようものなら僕は自殺しかねない。

 サイドプランクの運動も、動かして行う。
 これは全くぱやぱやっぽくないのだが、ぱやぱや運動のついでに思いついたので、ぱやぱや運動のセットである。

 腰部と下腹部の筋肉が発達した結果、僕のウエストを、外から内から、脂肪が圧迫する。
 スラックスのウエストは、今までないほどぱつんぱつんである。
 また胃袋の膨満感が凄まじく、食事をわずかに摂れば苦しくなる。

 一週間ほどして、多少はウエストや大腿部が細くなってきたが、とにかく空腹にならないので、今までどおりに食事を作って失敗をする。

 叔母の家には体組成計はおろか体重計すら見当たらない。
 おそらく体重は、増加しているだろう。

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 一週間ほどのうちに、猫が2匹増えた。
 妹(の友人の友人)がくれたアヲのあと、姉が、産まれた子猫の半分をおまえにやろう、などとドラクエの魔王よろしく囁きかけてきた。
 どうせそのままにしておけば、姉の家で飼育崩壊が発生するのは目に見えている。
 何せ彼女は指定難病に罹った身障者である。
 身障者だから多頭飼いができない、と言う気はないが、いかんせん生活保護受給者である。
 猫を飼うことにそもそも問題がある。

 そのようなわけで猫が3匹になった。




 さらに明後日、姉が急遽入院することになった。
 治験薬キットが切り替わったのだが、うまく合わないらしい。
 継続性の注射器を利用した投薬を数日行えないでいるため、具合が悪いのだとか。

 余命宣告はとうの昔に過ぎてしまっているから、誰も今後を予測できない(笑)。
「(笑)」と付けてしまうあたりが、僕らしい。

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 そしてその、姉の入院に伴い、姉の家の猫を預かることになった。
 その数じつに3匹。
 倍である。

 もうやめてくれ、とも思うが、無碍にできるものでもない。
 将来的に、全員の避妊手術をすることを考えると、こちらが飼育崩壊を起こしそうである。
 定額給付金では足りそうにない。

 働こうかな(しみじみ)。

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 猫たちは僕の生活に合わせて、あちらこちらを移動する。
 車での移動も、お風呂も、定期的な部屋の変化にも慣れつつある。

 たた。6匹にもなる猫を連れて移動などできないし、家を数日空ける日常は送れないことになる。

 姉の退院時期は不明だ。

 つくづく、憂鬱である。