数日、姉の家に遊ぶ。
我が血族の次女である姉はワタクシよりも10歳上であり、指定難病の治験で存えてしまったようで、今年までに死ぬはずが、ぴんぴんしている。
血族に一人としてその病に罹った者がいないから、この血の遺伝病に関連したものなのか、判断ができない。
いずれにしても、循環器(血管とその狭窄)によるものなので、まぁ、こういうケースもあるんだなぁ、とは思って眺めている。
僕は死に寛大であるので。
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呼吸器に影響が出ているため酸素吸入を普段からしており、日常生活上の運動も控えさせられている(ために訪問看護師やヘルパーさんがやってくる。彼女は区分上、かなり重篤な身障者である)のだが、なかなか元気だししぶとい。
その姉の曰く、以前、医者と口論の末、ひと月ほど食事をしなかったことがあったという。
水分は1日の上限を超えない範囲で摂取していたが、固形物は一切口にしなかったらしい。
そして体重はというと、ひと月後も、さして減らなかったらしい。
(無論、簡単な運動さえも禁止されているわけだから、家の中を動き回るくらいの生活ではあったようだが)
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おそらく世俗一般の人は、信じないだろう。
特に毎日決まった時間に3食(あるいはそれ以上)の食事をすることを必然として、習慣化して、慣れてしまっている人にとっては。
しかし僕は、普段から1日1食がベストコンディションであり、それさえ何かに熱中したりすると忘れるし、体調の悪い時はだいたい絶食して治すので、なるほど、と思った次第。
何がなるほどかというと、僕らの血族の遺伝性疾患は、もしかしたら、非常に少量の食事で活動ができるような身体の仕組みがもたらした、その結果なのかもしれないと、ずっと思っていたのである。
もっとも、全員がそういうわけではなく、妹などはかなりの大食であるにも関わらず、比較的スリムな体型を維持している。
(血が繋がっていない説があるが(笑))
他にも、1日3食派は少なからずいて、太っているものも痩せているものもまちまちではあるから何とも言えない。
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姉の家の黒猫を2匹、引き取る。
野良猫を飼い慣らすのが悪いのだが、家に居ついている2匹の猫の親(それはほとんど来ないらしい)が子を産み、産まれた子が餌をねだりに来るうちに居ついたらしい。実に2匹。
合計4匹である。
姉は仕事ができる身体ではないし、(ろくでなしの)夫とは離婚している。
猫を飼う余裕があるんかーい! と娘(僕の姪)にも叱られたらしいが、僕ら(姪も含む)は並べて等しく猫の味方であるから、現在に至る。
至って僕は、いきなり猫を2匹飼う羽目になった。
半野良で、生後6ヶ月以上の、猫である。
当然に人に懐かない。
今はケージで隔離生活を送ってもらっているが、そもそも野良の子だったので、警戒を解くにはまだ時間がかかりそうである。
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政治の話をひとつだけ。
僕は以前から、現在の首相を見るたびに「何かを言わされ」「何かをさせられて」いる感が強いなぁと感じている。
彼自身の言葉、あるいはソウルやシャウトやスピリットというものが感じられない。
感情を抑えている、というようにも観察できない。圧力に抵抗しようとして現れる、何らかの微細な表情や声の変化さえ見えないのだ。
官僚や国民に「何かを言わされ」「何かをさせられる」立場であることは想像に難くないが、それにしても、誰の人形を演じているのか、誰がその人形劇の脚本を作っているのか、疑問に思っている。
何故か何とかなってしまうこと(一部のスキャンダラスな事件など)と、何故か非現実的な動き(彼はなぜ頑なに改憲したがり、海自に空母まで持たせようとしたのか)は、彼だけの手によって構想され、為され、成そうとしていることなのだろうか。
実のところ、僕が選挙に行くようになったのは、あの人が人形に見えるようになってからである。
ちなみに僕は政治の話をあまりしないが、それは政治の話をまともにするのなら、選挙に行くより、うだうだとくだを巻くより、政治家になる方が現実的だからだ。
先日、ある居酒屋の隣に座っていた若者(年の頃なら20代である)が「かりそめの民主主義国家」だと日本を言っていた。
僕にはそれらの概念があまり良くわかっていないから、また勉強することが増えたと辟易している。
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少し寒いので、長風呂になった。
