喫煙が趣味である。

最近はミニシガーにも手を出しているし、ストックを熟成しよう、なんて考えまで起こり始めた。

なにより、パイプ煙草は消費が遅い。
1缶50gが灰になるのに、単純計算でも15~20ボウル、毎日一回、1時間以上の喫煙時間があったとして3週間近くかかることになる。

新しい銘柄を見かけて興味を持って購入しても、実際にそれを吸うのは数ヶ月先、なんてこともあるし、つぎつぎストックの種類が増えるから1缶がなかなか終わらない。

シガーだって、ミニシガーでも1本1時間近く掛けて僕は吸う。
両切りショートピースを吸い終わるのでも、一本あたり15分程度はかかる。
吸うのが遅いといえばその通りだけれど、煙草の美味しい喫み方というのは、まさにそのスロースモーキングなのではある。

通常サイズのシガーなら、2時間近く保つこともある。
たびたび途中で火を点けなおすこともあるが、パイプ煙草で慣れているし、恥ずかしいとも思わない。

しかし僕には、喫煙友達がいない。
周囲に喫煙者はいるのだけれど、その喫煙経験を、より豊かにしたいと思っている人が、どうやらいないのである。

たいていはシガレットで満足しているようだし、その喫い方も僕からすると煙草殺しなものだ。
ゆっくり吸うことができないようだし、煙草の味を本当に知っているのかと疑いたくなることもある。

>>>

お茶の時間、お酒の時間、ディナの時間と同じように、時間をかけて向き合うだけの奥行きがそこにはあると、僕には思える。

ちなみに、ベッドの上でも「時間がかかり過ぎる」と苦情を受けた経験がある。

なにせこの世はスピード社会だ。
煙草は5分程度も吸えば十分だし、食餌は空腹が満たせれば十分、セックスなどは排泄よろしく「用」さえ済ませればそれでよい、という風潮なのだろう。

おかげで僕は朝食と昼食を抜くことになるし、勤務の休憩時間であっても煙草を愉しむ余裕はない。
ディナは睡眠時間を削るから最低限の栄養を摂っているかどうかも分からず眠ることになる。

>>>

おそらく僕は多趣味なのだろう。

料理が好きだし、食器が好きだし、陶芸が好きだ。
煙草が好きで、お酒が好きで、食事が好きだ。
異性が好きで、同性が好きで、動物が好きで、そのカラダが好きで、スキンシップやマッサージをするのが好きだ。

なにかを作ること、考察すること、調整すること、という一連のサイクルが好きだ。

未来を予測すること、過去に思いを巡らせることが好きだ。

>>>

インスタントなものにはインスタントなものの良さがある。

のんびり、ゆっくりの中には、味わいがある。

だけれどほとんどの人は、大味で、スピードファストなものしか感じられなくなっているのかな、と思うことがある。

ちなみに今日は、モンテクリストのミニシガー。
一昨日のコイーバのミニシガーも美味しかった。

一本30分以上は愉しめる。

価格は一本あたり150~300円程度なので、ちょっとしたカフェやお酒、軽食と比しても高いものではないと思うのだけれど、いかがなのでしょう。