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//TimeLine:20170518
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TITLE:
ぼくのフレンド?
SUBTITLE:
~ The other way. ~
Written by BlueCat


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//[Body]
 オカネモチになったらなったで、それは大変なのだお、と見聞きはしていた。
 しかし百聞は一見にしかず、である。
 貧乏人には貧乏人の苦労があるように、コガネモチはコガネモチなりの、大金持ちは大金持ちなりの、苦労があるのであった。

 OAP(なんの略だったか忘れたフリをしたい)が思った以上に進展したこともあり、仕事は楽しいけれど会社の人間関係が思った以上にドス黒くてイヤになったので会社を辞めることにした。
(カラスに白ペンキを塗りたくるようなホワイト企業なので、タダで働かせてさえもらえないだろう)

 根無し草のまま新しい街に越して来たので、いずれまた引越しの憂き目を見る。

 今の会社に来て、しかし何も得るものがなかったかというとそんなこともない。

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 新しい友達ができた。

 毎日、電話したりメールしたりお互いのことをコケにしまくったり、夜更けまで飲み続けて翌日ぼろ雑巾みたいになってお互い電話越しに反省会を開いて笑いあったりするような、ロクでもない友達である。
 こんなに笑ったり泣いたりしたのは何年ぶりだろうかと思う。
 僕は育ちがよいため上品で(自分でいうか普通)ろくに笑わなかったし泣きもしなかった。
 ところがこの友人(じつに10歳くらい年上である)と一緒にいるのが、本当にほんとうに楽しい。

「これって、もしかして恋? それとも変?」と自問するほどであったことよ(遠い目)。
 しかしながら僕も彼もストレートなので、肉体関係には発展する余地はない。
 よってこれは友人関係なのである。もしくは変人関係なのである。

 平日も、勤務中の移動時間や帰宅後の料理中、残務整理中に1時間以上の長電話。
 休日も(介護の合間に)数時間にわたって電話をしたりメールをしたり。

 成人してからというもの、たとえ恋人であったとしてもこんなに長電話をしたり、メールをやりとりした相手はいなかったと思える。
(たぶんいない)

 とにかく笑ったこと笑わなかったこと(笑った)。
 この数年分をいちどに取り戻すように笑った。

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 おおかたの常識的な人間たちの群れからすると、僕は除外される傾向にある。
 僕の立ち居振る舞いは一部の人間の鼻につくほど優雅だし、僕の発想や思考は品性下劣な人間の理解を超える。
 話し言葉は厭味なくらい上品だし、非言語系のアナログな感覚をすぐに言葉にできないせいで能無しだと思われがちである。
 ついでにどこまでも空気を読まない。読む気もない。貴様がオイラに合わせろ、くらいは平気で思っている。

 よって、群れている連中の「俺たちの空気を読んで、ルールに合わせろよ」的な空気をそもそも読まない。
 彼らにすると僕が浮いているらしいのだが、おまーらの方が一人残らず浮いてんだかんな、ガン飛ばしたりすっと埋めちゃうんだかんな訴えることになんだかんなおまーらの遺族が(倒置法)、という気持ちになりかねないところをフォースの力(意味重複はわざと)でぐっと抑えるわけである。僕もオトナだし、ケガしたくないし、訴えられたいわけでもないし。

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 もしかしたら、僕本人や僕に好意を持ったり興味を持ったり共感したりできる人の方が、本当にアタマワルいのかもしれない。
 でも僕の知る範囲において僕のそばに居続けられる人間というのは、寛大で、邪気や悪意がなくて、知識も豊富で、賢くて、つまりは強くて優しくて深みがあってぬくみがあって素直で心地よいのである僕自身を筆頭に。
(どさくさに紛れて自分を褒めてみましたてへ)

 確かに僕という存在はこの関東の局地的人間特性におけるちょっとした特異点的なイレギュラなのだと考えられなくもないのだけれど、どうして多くの人は画一的になろうなろうと他人に合わせることに躍起になるのかイマイチ理解できないし、できないは言い過ぎにしてもそんなことして楽しいのかと問いたい気持ちはある(面倒だからしないが)。
 もっとおまーも自分らしいイレギュラさを恥ずかしがりながらも発揮しろよ、と思う。

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(自分でいうのは恥ずかしいが)時折、僕をして孤高という人もいる。

 おそらく、群れることに向かない性情を持った人間だという程度の意味だろう(性情における高低差は、相対的なものだから僕には判断できない)。
 そんな僕も、まったく群れないわけではないとは思う。
 数少ない同位体とは、きちんとイオン結合できるのだとは思う。

 ただ、たまたま、同位体が希少に過ぎるのだろう。
 あまりにも他人に合わせるということをしないから、それを知らない人にとっては、非常に傍若無人であったり、無礼に映るのだろう。
 
 そのとおり。
 僕は不特定多数の誰かに合わせるような不気味で気色悪い行為をしないし、その意味も目的も理解しない。
「不特定多数の誰か」という人はどこにもいないから。
 だからそんなワケのワカラナイ人に指針を合わせる術を知らないし、合わせた結果どこに向かうかに興味を持たないし、それが我々を導く先を危惧しさえする。

 それが、暗黙の了解で固められた小規模な集団生活に慣れ親しんだローカル草食動物的な人々からすると不気味に映るのだろう。
 わたくしは肉食動物なものですからおまいら一匹のこらず食い殺したろか、と思う瞬間である。

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 肉食動物は、群れることで狩りの成功率が上がる。
 しかし生きるのに必要な一頭あたりの熱量は、群れても群れなくても変わらない。

 狩りにおいて突出した能力を持つ個体がいたら、その個体は群れるよりも単独行動をした方が生存率が上がるというわけだ。

 群れて彼らは、あるいはあなたは、そして僕は一体何を手に入れているのだろう。
 何を狩っているのだろう。

 単独行動をすることで、僕は、自由を手に入れている。
 自由を狩っているともいえる。
 僕自身を手に入れ、僕自身を永らえている。
 それは集団でいても、勝ち取ることが困難な価値だからだ。

 少なくとも、そんじょそこいらの薄気味悪いローカルな装飾動物的集団(誤字わわざと)においては無理だ。
 あいつらは自由を手に入れることを忘れているのか、それとも知らないのか、そもそも自分を持たないのか、そういう発想がないのか、突出した個を嫌う。
 まるで海中を群れて泳ぐ魚のように、一様に動く。
 あれはあれで、僕にはないひとつの才能だろう。
(だからこれはこれで、彼らにはないひとつの才能だと思ってもらえればいいのだけれど)

 しかし、自由や自身を勝ち取る能力に優れた個体となら、僕は仲間になることができる。

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 彼は僕とおなじ業界経験者で、僕より半年ほどあとに入社したが、その知識や経験は僕の比ではなかった。
 そのうえ僕よりもはなはだしく茶目っ気に溢れていて、本当にほんとうに、一緒にいて楽しい人だった。

 彼もまもなく会社を去り、僕と同じようにこの街を去る。

 僕たちは、またそれぞれの街で暮らし、それぞれの道を歩むことになる。
(僕と同じ街に来て、同じ仕事をしようか考えている様子もあったのだけれど、幸か不幸か、彼は別の道を自力で見つけ出した)

 まだ夏も始まらないというのに、忘年会の約束を、すでにしている。
 海の見える、魚の美味しい街だという。

 きっと美味しい酒が飲めるだろう。
 そしてぼろ雑巾のようになって、反省会を開くことだろう。

 どうか元気でいてほしい。
 そしてできることならどうか、ずっとずっと彼のまま、変わらずにいてほしい。






[余談]
 「けものフレンズ」に登場するスナネコの真似をして、サビのフレーズをたびたび鼻歌で歌っていたのだが、彼に「耳から離れなくなってきたからやめれ」とたびたび叱られた。
 あの頃の僕たちは、夜の社内でバカっ話をしながら、一緒に楽しく仕事をしていて、まさか僕らが離ればなれになるとは思いもしなかったっけ。







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