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//TimeLine:20170312
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TITLE:
恋する気持ちと明日の意味と。
恋する気持ちと明日の意味と。
SUBTITLE:
~ Silent recipient. ~
Written by 黒猫
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//[Body]
「この人と一緒に進んで行けば。今日を共に過ごしたら。明日を二人で迎えたら。もしかしたら昨日までと違う世界が見えるんじゃないかな」
恋する気持ちを端的に表すと、そんなひと言に集約されるのではないかと今日の僕は思っている。
イコとヨルダが手を繋いで進んで行ったのは。
シータがパズーの手を取ったのは。
サーバルちゃんが、かばんちゃんと共に進むことを選んだのは。
モロの君がアシタカに向かって「黙れ小僧!」と一喝したのは。
最後の例外はともかく。
安堵するでもなく安住していて、にもかかわらず退屈している現在のこと。
齢を無駄に重ねるにつれ、意味もなく不安を覚えることもある未知のこと。
過去の意味さえ、自分の都合に合わせて編纂されて。
しかしその瞬間から以降を肯定的に、かつ期待して、自ら望んでさえしまう心持ち。
それが恋なのではないのかと僕は思うのだ。
>>>
今の会社に入社してから最初に、弟子が僕にした質問は「青猫さん、恋人、何人増えましたか」であった。
そして当時の僕は、実に、人を信じることのできない呪いが掛かっていたのではある。
恋をしない心の機能というものを逆説的に、人を信じる、未来を希望する気持ちや素養の剥落であると考えるならば。
すなわち僕は人を信じ、未来を希望し、楽観する機能を失っているのではある。
それ以外のほとんどすべてについて、他を圧倒するほど楽観的であるにもかかわらず。
僕の恋人は、増えていないのである、今なお。
もちろん悲観しているわけではない。恋人なんてものは勝手に増えるのである。
モテを身に着けている僕にとって、それは呼吸をしているだけで勝手に増えてゆくものなのである。
>>>
未来を楽観すること、繰り返される今日に希望を持つこと、誰かを信じること。
違う今を感じること、過去の可能性に気が付くこと、自分を誤魔化さないこと。
もしも自分の力だけでそこに到達できないのなら、そのときは誰かの手を掴めばいいのだ。
そして新しい同僚ができた僕は思う。
「お前の手だけは取らねぇからな!」
第一。
彼は男だ。
僕の恋人は、まだ増えそうにない。
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