まどろみの水色はねる君の髪の毛の先
ふわりきらめき反転急転直下の日差しの鈍角
吸い込むような呪文のようになめらかに流れる口もと
風に誘われるように足音はステップを呼ぶ
雲の陰の境界を追って君が僕を呼ぶのなら
水たまりを揺らす波動お日様はふるりと震え
角張った迷路の曲がり角をぶつけてみても
届かない夢色はカーペットで眠りを誘う
大あくびは陽射しあびる君の爪の先
ゆらりゆらめく暗転急上昇でも驚かないよ
吹き飛ばすような魔法のように超音速で笑う口もと
夢に踊るようにつま先でフラップを叩く
夜の影の境界を追って君が僕を呼ぶのなら
月明かりで照らす鼓動お月様はそっと見つめ
欲張った迷路の出口足をぶつけてみても
届かない鈍色はバスタオルの水気を誘う
爪を研いで引っかかるものなんてだいたいがまやかしさ
都合の良い嘘と共に消える口どけのよいクリィム
ただそれだけの白昼夢
誰も救わない狂詩曲
うすもやをはじく金色君の睫毛の先から漏れる
くるり回って反転超音速の朝陽の模様
吹き込むような夢幻にも似たゆるやかな微笑み
夜に追われるように追憶をクリップで留め
光と影の境界で迷う君が僕を呼ぶのなら
水の中に眠る望郷どんな距離さえもすっと超えて
入り組んだ迷路の扉をいくら歪めてみても
届かない虹色はカーテンでただ光を誘う
