20140717

手指に水疱ができては消え、ときに潰れる。
ところどころに変な疵が残り、しかしそれもやがて消えることがわかっている。

身体の感覚のいろいろがうまく把握できなくて、時間が歪んだりする。
なので食事を忘れたりする。
思い出したのに、食欲を忘れていたりする。
食欲を思い出したのに、味覚を忘れていたりする。

しかし君が深淵を覗き込むとき、深淵もまた君を覗き込むように、時間が歪むとき、私もまたぐにゃりとしていることだろう。

いろいろなことが分からなくなったりする中で、ではいったい、僕は何を分かっていたのだろうかと自問する。



もしかしたら。

僕は何も知らなかったのではないだろうか、そもそものはじめから。

とはいえそれさえ、良いとも悪いとも思わない。

不思議な感覚な気がする。
あるいはそもそも、何も感じてなどいないのかもしれない、ずっとずっと昔から。


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会社を去る前に、その歪みを少しでも正すことができればと、前社長の家に行く。
あいにくこれからライオンズクラブの集会だということで、打合せは明日に持ち越し。
奥様と30分ほど話す。

本当に、誰にも言えず、言わずにいた愚痴めいたことを、初めてきちんと言った気がする。

そういえば、会社を辞めようと思ったのは先月の23日の朝で、その夕方には辞意表明をしていたのだから、ほんとうにどうかしているのだろうとは思う。

いろいろ辛かった気もする。

しかしどうだろう。

そうでもないような気もして、やっぱりよくわからないのだ。