【最終章】転生したらカシオスだった★19話/20話/21話 | あんじぇ( / / / )パン( ゚∀゚)ノ♪

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転生したらカシオスだった★【最終章】です。

今回は、シビアな内容となる為イラストは無しです。


文章を読んで楽しんでいただけたら幸いです。


読んだ事が無い方は、1話からお読みください。

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転生したらカシオスだった★

19話【聖戦の前夜】



地上の平和を守る象徴たる女神。アテナ(城戸沙織)は拐われた。

首謀者は3人。

冥界の王ハーデス、眠りを司る神ヒュプノス、死を司る神タナトスである。


十二宮でアテナを守護する12宮の黄金聖闘士達は、成す術もなく、アテナを捕縛した首謀者3人の逃亡を許す事になった。


冥界の王ハーデスの目的は、グレイテストエクリプス(太陽系の惑星を1列に並べ、地球を太陽の光から遠ざけ、地上を日の光の当たらない暗黒の世界にするのが目的である。)


黄金聖闘士達は、地上の平和とアテナ救出の為、ハーデスの拠点と呼ばれる冥界へと向う決意をする。


【本編】

アテナ神殿に集まる黄金聖闘士、その中で前聖戦の生き残りである天秤座 ライブラの童虎は、冥王ハーデスの目的、グレイテストエクリプスについて話す。


「皆、心して聴くのじゃ!! 冥界に行くためには、第八感エイトセンシズ!!すなわち、阿頼耶識に目覚めばならん!! 歴戦をくぐりぬけた黄金の皆ならば、必ず阿頼耶識に目覚めるはずじゃ。」

童虎は、黄金聖闘士達を鼓舞する。


「すまぬ、ワタシからも言わせてくれ、、、」

サガは、立ち上がり黄金聖闘士達に語り始めた。


ーーサガ、、、

黄金聖闘士達の中に、カシオス(オジマさん)も混ざり話を聞いている。

オジマさんは、聖闘士星矢の登場人物の中では「サガか、サガ以外です」と語る程、サガを愛いしているのだ。


カシオスの瞳には、サガしか映っていない。


カシオスの隣に、白銀聖闘士シャイナも居た。

シャイナは、カシオスがサガ達と共に海域から生還して戻った知らせを聞き、一目散に駆けつけたのだ。


シャイナは、カシオスに会いたかったのだ。

シャイナにとって、カシオスは幼い頃から手塩に育てて育て、""転生カシオスの 聖闘士星矢の世界線""では、ギリシャで天馬星座の聖衣をかけた星矢との激戦で、見事に勝利を収めている


しかし、ギリシャの闘い天馬星座をかけた闘い終え

教皇となっていたサガと親密関係を深め

さらに、暗黒聖闘士達との死闘

そして、アテナ(城戸沙織)から見初められ個室での密会

さらに、海域でのポセイドン達との激戦に、自ら参戦


この間、カシオスシャイナは、約一ヶ月対話が無かったのだ。


シャイナの中では、数年間手塩にかけた、何の取り柄の無かった弟子が、急成長を遂げ、確実に自分から離れて行くのを感じていた。


サガが、皆に話しかける中、シャイナの心中にカシオスだけが居た。


ーーカシオス、、、あんた。成長していく姿は誇らしいよ、、、でもね、アンタは、アタシの弟子なんだよ?時々は、頼ってくれても良いんだよ!!


シャイナは、画面をしており素顔は周りからは見えないが、明らかにその表情は曇っているのが、シャイナ自身には自覚があった。


ーー話を聞く所によれば、海皇ポセイドンを倒したそうじゃないか、、、(それも、力技の両肩脱臼で!!)もう、アンタの力は、神を超えるモノになっちまったのかい?、、、少しずつ、アンタはアタシを離れていくんだね、、、でも、この闘いだけは、アンタの傍を離れないからね!!


シャイナは、並々ならぬ決意があった。


「この闘いは、243年前に行なわれた、、、聖域の聖闘士(セイント)と冥界の冥闘士(スペクター)の、お互いの意地をかけた全面戦争!! いわば、聖戦だ。」

サガは語りかける。


「知っての通り、243年前からの聖戦で現時点の生き残りは、ここにおられる天秤座 ライブラの童虎一人だ。今回の闘いは、すでに、死を司る神タナトス、眠りを司る神ヒュプノスが前線に立ち、我等の包囲網を抜け、アテナを連れさらった、、、」

平和の象徴である女神、総大将とも言えるアテナが拐われた事を聞き、動揺する者もいる。


「今までに無い程、過酷な者になるだろう、、、サイアク、、、生き残りがいないかも知れない。」

「皆、冥界への決戦は、今夜では無く、、、明日の正午とする!! 」

サガは、夜襲では無く、あえて正午と言った事に周囲はざわめく。


「騒ぐなァ!! セイント共ッ!! 戦う前から、浮き足だってどうする?! 最後まで話を聞いてから、質問をするのが筋じゃないのか? 」

サガの話の途中で、ざわめく聖闘士達を黙らせるカノン。


「、、、続けてくれサガ。」

冷静に話すカミュ。どんな時でもクールなカミュは、何事にもどうじない。カミュの隣には、弟子のアイザック氷河がいる。カミュからの訓練を""聖闘士星矢の世界より""長く続けた為、臨戦態勢として仕上がっている。


「うむ。これより、闘いに備え、、、最も大切な者に、会い、別れの挨拶を済ませてくれ。」

「無論、、、再び、戻って来ると誓いの約束でも構わない、、、誓いの約束を立てる事で、奮起出来るならそれも良し!! 明日の正午、、、聖域の白羊宮の前に集合とする!!」

サガの話が終わると、各聖闘士達は、自分の心中の最も大切なモノに挨拶をしに向う。


「紫龍よ、、、オマエには春麗がおる、地上で仲良く暮らす道もあるのだぞ?」

童虎は、その場に居た紫龍に訊ねる。

「老師!! この紫龍、仲間が戦う中、一人だけのうのうと、生きている訳にはいきません!!」

「ふっ、オマエは、とことん不器用な男よのぅ。」

童虎は、優しく笑い、アテナ神殿から地上を見渡すシオンの元へ向った。


冥界から、束の間の命を与えられたシオンは、今再び旅立とうとしていたのだ。

紫龍は、童虎とシオンの今ひとときの別れの時を邪魔しないように、童虎の背中を見送った。



20話【カシオスの正体】


サガは、カシオスを呼んだ。

「どうした?サガ、、、」

カシオスとシャイナは、サガの元へ向かった。


「カシオスよ、、、皆、各々の大切な者との別れ、また、再会の誓いを立てる為に各地へ向かった。カシオス、、、オマエ自身の大切な者との対面がまだじゃないのか??」

サガは、カシオスに話す。


「オレの女神は、シャイナさんだ!!ふしゅら ふしゅら〜〜」

カシオスは、今更のように""ふしゅら ふしゅら""と言い始めた。そう、オジマさんのカシオスらしさの話し方である。


「聖域での天馬星座の聖衣をかけた闘い、オマエは見事に星矢に打ち勝った。闘いとしては、見事だった、、、」

サガは言う。


「だが、その後、このサガ、、、いや教皇と対面し、語りかけるオマエの文言は、、、まるで、教皇のマスクの下に、サガの顔が隠されている事を前提に話かけているように感じた。」


知らない方は、2話/3話を読んでね

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ぎくっ

カシオスは、大粒の冷や汗をかく。

シャイナは、カシオスの顔を覗きこむ。
ーーカシオス、やっぱりアンタは、私の知ってるカシオスじゃないのかい?

「カシオス、、、オマエは、見事にこのサガが、善と悪の狭間で悩み苦しんでいる事を見抜き、、、私の心を撃ち抜いた。 感謝以外の言葉はない、、、」
サガは、カシオスに疑いの眼差しでは無く清らかな瞳で話す。

「だから、今度は、、、このサガに、オマエの心から大切に思うモノとの対面を手伝わせて欲しいのだ。」

トレミーが用意したヘリコプターで、グラード財団の経営する病院へと向かった。


ーーサガよ!! やはり、気づいてたのか······


カシオスは、胸騒ぎがした。

ーーここは、星矢が脱臼をした時に搬送した場所。今、何故グラード財団の病院に向かっているのか??オレの ""心から大切に思うモノ""とは?? 病院には、一体誰が待っているのだ?


ヘリコプターは、病院の近辺の着陸場へ降りた。

サガ、シャイナ、カシオスは、グラード財団の病院へと入室した。
エレベーターの中でサガは話す。

「カシオスよ、一ヶ月前、、、ギリシャの聖域のコロシアムで、オマエは天馬星座をかけ、星矢と死闘繰り広げた。病院から聞いた情報では、ちょうどその死闘を繰り広げた同刻に、意識不明の重体で救急搬送された男がいると聞いた。」
サガは、エレベーター内で背中を向けて話す。

カシオスの心臓の鼓動は、かつてない程大きいモノだった。

ーーま、まさか!! それは

「オマエが脱臼した星矢を搬送した際、ワタシも病院に""柿と射手座の黄金聖衣""を持参して見舞に行った時だ、、、私は、看護師達のとある噂を耳にした。」

柿持参の見舞いの話が気になった方は、

カシオスは、目頭が熱くなった。


「そう、ギリシャでの闘いの同刻に搬送された男の、、、息子だそうだ、、、」
サガは、背中を向けて語っていたが、、、カシオスが泣いている事で、辻褄があった。

サガは、全てを悟った顔で振り返る。

「やはり、オマエの縁者であった、、、」
エレベーターは、到着しドアが開く。


21話【阿頼耶識】

病室は、個室となっていた。
病室のドアには、患者名として、

リヤ オジマ
と書かれている。

カシオスの転生する前の、前世での名前だ。

ーーサガ、、、オレは、転生してカシオスになったんだ。今更、、、転生前、自分の家族に会って、、、オレは、なんて言えば良い?

「カシオス、、、ほら、お行き、、、」
シャイナから背中を押されるが、カシオスは前に進めない。

「カシオスよ・・・・リヤ オジマは、生きている!!」
サガは言う。

ーーんなバカな??オレは、前世で車に跳ねられ、今ここに転生しているんだぞ??

「リヤ オジマは、今、生死の境目をさまよっている。妻と息子は、毎日見舞いに来て、、、リヤ オジマの心に小宇宙を使って語りかけているのだ····」

「っ!!💧」
カシオスの目から、大粒の涙がこぼれ落ちる。

「リヤ オジマが、いつ目を覚ますか解らない、、、だが、妻と子供は、奇跡を信じている。諦めずに、、、毎日声を聞かせているのだ。」
サガは、冷静に力強くカシオスに話す。

カシオス(オジマさん)の耳に、オジマさんの息子の声が聞こえている。""聖闘士星矢のコミック""を音読している。オジマさんが、最も愛した""嘆きの壁で、黄金の十二人が集結した""所を読んでいた。

「辞めろ!! 辞めてくれェェェ💦 どれだけ、声をかけても、リヤ オジマは、蘇らないんだァァァ💦」
カシオスは、号泣しながら、エレベーターに籠る。

その時、病室のベッド上のリヤ オジマの指が動いたのだ。

オジマさんの妻は、慌ててナースコールでドクターを呼ぶ。
ドクター曰く、オジマさんは、少しずつだが、意識が回復している可能性があるとの事、、、

なんでも良いから、本人が反応する呼びかけを続けるようにドクターからの指示が出る。

「カシオス!! リヤ オジマさんが、反応したってさ、、、閉じこもってないで出てきなァ!!」
シャイナは、仮面を外し、すでに号泣しながら、カシオスに呼びかける。

ーーオレ(リヤ オジマ)が反応した?んな、バカな??オレは、今、カシオスなんですよ??
カシオス(オジマさん)エレベーターから出てきて、リヤオジマの病室を見ると、


病室のベッド上で、息子と妻の手を握り返す リヤオジマの姿があった。



無論、リヤオジマは、意識が完全に回復している訳ではない。

ーーそんな奇跡がおきるわけッ!!

「奇跡はおきる!!、、、信じる者達が、愛する家族が諦めない限り、、、そう何度でもッ」
サガは、オジマさんの心を察したように話す。

カシオスは、いやオジマさんは、、、ついに、リヤオジマの病室に入った。

すでに、号泣状態の身体のデカいカシオスの身体で、、、何もかける言葉みつからないオジマさん。

「カシオス、、、今、オマエの出来る事をするんだ。、、、どんな小さな事でも良い。」
サガは、カシオスの姿から目を背けずに語りかける。

身体のデカいカシオスは、病室に置いてある見舞の柿を手に取った。

その姿を、ぼうぜんと見つめるオジマさんの妻と子供、、、

カシオスは、柿を口にくわえ、自身の歯で柿の皮に噛みつき、丁寧に剥き始めた。

柿の皮を歯で向く、この芸当が出来る者は、日本の中でそうそう見かけない。

この歯で、柿を剥くという芸当が出来るのは、リヤ オジマ くらいである。

歯で皮を剥いた柿を、カシオスは、オジマさんの息子に手渡した。


時計を見ると午前10時である。
空は、日の光が差すことは無く夜のように暗くなっていた。
グレイテストエクリプスである。
ハーデスの術により、今、地上は暗黒の世界へと変わろうとしていた。

カシオスは、病室から窓の外を見る。
そして、オジマさんの妻と子供に背中を向けたまま言った。

「オレが必ず、この地上を日の光が溢れる世界に戻して見せる。」

「約束だ······・・・・・・
カシオスは、小さい声で息子の名前を呼び、病室を後にする。

カシオスの背中からは、日輪のような黄金の炎のようなオーラが立ち昇っていた。

「カシオス、、、アンタ、、、」
シャイナは、眩しいくらいの黄金の炎のようなオーラに目を疑う。
「むぅ、出たな!!エイトセンシズッ、、、カシオスよ。」

「阿頼耶識······。その真髄は、己の大切な者を·····死んでも守り抜くという、断固たる決意と、強い意識だ。」
サガとシャイナの目の前でついに、カシオスは阿頼耶識に目覚めるのだった。


次回 最終決戦
 「さよならオレの女神 シャイナさん」