■オバケ
 
人が死ぬということを、子どもはどれくらい理解しているのでしょうか。
 
娘には、道路に飛び出すと車にひかれてオバケになっちゃうよと注意したりしますが、どう解釈しているかは分かりません。
 
 
うちは3人家族ですが、保育園では4人家族と言っているそうです。
 
たぶん、飼っているハムスターを数に入れているのだと思います。
 
おぼろげに死の形を理解するのは、1年後かと。
 
 
 
■異邦人
 
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「今日、ママンが死んだ。」
 
「それも昨日か、僕は知らない。」
 
 
有名な書き出しで始まる『異邦人』は不条理文学の傑作とされ、作家のアルベール・カミュ(Albert Camus 1913-1960)には、熱烈なファンが多くいます。
 
作中の主人公は、ある日人を殺めてしまいますが、その理由を問われ、「太陽が眩しかったから」と答えます。
 
描かれるのは、不条理の世界と、それに反抗する人の姿。
 
 
 
■じいじとばあば
 
妻の実家に帰ると、いつも娘はご機嫌です。
 
信じられないくらい巨大なダイソーで、色々買ってもらえるからと思います。
 
 
「じいじとばあばは、ママのパパとママ。」
 
「じいじとばあばのパパとママは死んでる。」
 
 
誰にでも親がいることを理解したらしい娘から、こう質問を受けました。
 
 
最初の子どもは誰なんだと。
 
 
 
■最初の人間
 
 
『最初の人間』はカミュの遺作に当たりますが、不遇の子ども時代を過ごしたカミュの自伝的な小説です。(未完の作品)
 
早くに親を亡くしてしまった主人公は、自分の存在の出所を求め、記憶のない親の足跡を探す旅に出ます。
 
最後にたどり着いたのは、自身が最初の人間として生きることでした。
 
描かれるのは、忘却への反抗。
 
あるいは、意志の力。
 
 
 
■素朴な疑問
 
私は幼児教育の専門家ではないのですが、観察するのは面白くて好きです。
 
忘れかけていた、よく考えれば当然の疑問が飛び出す様子に、ハッとさせられたりします。
 
よく考えるのを止めれば、というべきかもしれません。
 
 
1人の子どもが素朴な疑問を抱き、勉強して疑問を解決したのち大人になるという過程は、人類史全体の流れと似ているような気がします。
 
 
「最初に何があったのか」
 
「今どこに向かっているのか」
 
 
人が最初に持つ問いである哲学は、子どもとの相性が抜群だと密かに思っています。
 
 
 
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