国境の長いトンネルを抜けると
東京にしばしの別れを告げ、新潟へ。
■雪国の朝の底
突然、雪混じりの雨に降られてしまい、私たち家族は困っていました。
こういう偶然の興奮は旅行プランに組めません。
■温泉
誰もいません。貸切状態です。
この湯に浸かりながら、先生は「雪国」の構想を練ったそうです。
資料館まであります。(お仲間たちとの一枚)「雪国」のヒロイン、駒子(こまこ)のモデルとなった丸山キクさん。美しい。
※撮影は許可されています
■スキー教室の写真
ついこの間、歩き始めたばかりの記憶があるのですが。
成長の早さに、こちらが追いつきません。
写真とは、さしずめ「移り目」の瞬間のデッサンの集成と言えるでしょうか。
子供は潔癖に、生命の諸相、そのゆらめき、そのときめき、その変容のきわどい瞬間しかカメラに収まろうとはしません。
登っては滑り、また登っては滑り降り、スキー場で日に何度か脳裏に現れる「徒労」という言葉は、こうして無目的に浪費される生の姿の、危険な美しさに対する反語でありましょう。
(三島由紀夫風)
C.O.D. Club

にほんブログ村