東京五輪・パラリンピックで選手団の交流拠点となる「選手村ビレッジプラザ」が2020年1月29日、報道陣に初めて公開された。

 

公募によって全国の63自治体から無償提供を受けた木材を、建物全体で約1300m3使用している。

 

大会後には建物を解体し、木材は提供元の自治体に返却する。4月の竣工を目指し、残る内装・外構工事などが急ピッチで進む。

 

 

選手村ビレッジプラザのメインエントランス前。奥(南西側)に選手村の宿泊棟が見える(写真:日経アーキテクチュア)

 

 

2020年1月29日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、選手村ビレッジプラザに木材を提供している自治体の首長などを招いて記念式典を開いた(写真:吉田 誠)

 

 

選手村ビレッジプラザのメインエントランス。折板屋根の上には夏の強い日射を緩和するために竹を並べている。エントランス以外の部分では、さらに散水装置を設置し、竹の上から屋根に水をかけて冷やす。水は建物前面の水盤に落ち、涼しさを演出する効果もある(写真:吉田 誠)

 

 

5棟をつなぐ通路から見る。鋼製下地の上にウッドデッキの中庭を設ける予定で、縁側空間と一体につながる。棟間は一定の距離を開けて配置し、万が一どこか1棟で火災が発生しても、他の棟に燃え移りにくいよう配慮した(写真:吉田 誠)

 

 

銀行や郵便局などが入る棟の半屋外の通路部分(写真:日経アーキテクチュア)

 

 

各棟の用途と、それぞれの区画の架構形式(写真:Tokyo 2020)

 

 

インターネットラウンジやカフェなどが入居する予定の棟。右回転ひねり、左回転ひねりの組み柱が交互に並ぶ。中庭や広場に面する開口部には、透明度が高いポリカーボネート板を設置している(写真:吉田 誠)

 

 

会見などに使う区画。トラスアーチ架構で大空間を確保した。この区画で使われている木材は全て岩手県が提供している(写真:吉田 誠)

 

 

エントランスを入って右手の区画。格子梁架構によって間仕切りを設けやすくした(写真:吉田 誠)

 

 

木材を提供している63自治体を、使用区画別に列挙したリスト(写真:Tokyo 2020)

 

 

使用木材の多くには、見える場所に提供自治体名の焼き印が押されている(写真:日経アーキテクチュア)

 

 

岩手県がまるごと部材を提供した区画のトラスアーチ架構部分(写真:日経アーキテクチュア)

 

 

床材に関しては、複数産地の木材を張り分けた部屋も多い(写真:日経アーキテクチュア)

 

 

レシプロカル架構の柱・梁の接合部を見上げる(写真:日経アーキテクチュア)

 

 

レシプロカル架構の柱の足元。このエリアは、床材にCLTを用いた数少ない部屋で、断面からそれが分かる(写真:日経アーキテクチュア)

 

 

 

南側の豊洲大橋から見た選手村ビレッジプラザ(写真左手)。ウオーターフロント側では緑道公園の整備が進んでいる(写真:日経アーキテクチュア)

 

 

東側の晴海大橋から見た選手村ビレッジプラザ(写真中央)と宿泊棟(写真左側)。宿泊棟の並ぶゾーンは大会後、分譲・賃貸集合住宅街の「HARUMI FLAG」として整備される(写真:吉田 誠)

 

 

出典=https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00110/00157/?P=1

 

木の再生利用

考えたね!

レガシーになるか?!