2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場として東京都が建設を進めてきた「有明アリーナ」が、19年12月9日に竣工した。
新設する“3大アリーナ”のうち、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が事業主体の「有明体操競技場」では既に、テスト大会を兼ねたこけら落としのトランポリン世界選手権を12月1日に終えた。
あと1つ、水泳会場となる「東京アクアティクスセンター」の完成を残すのみとなった。
東京都が整備し、2019年12月9日に竣工した「有明アリーナ」。凹面状に反った屋根形状が特徴だ。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
有明アリーナは、2020年東京五輪ではバレーボール、パラリンピックでは車いすバスケットボールの会場となる。
建物は、鉄筋コンクリート(RC)造、一部鉄骨(S)造・鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造の地上5階建てで、延べ面積は約4万7200m2。
大会時の席数は仮設を含めて約1万5000席だ。
基本設計を久米設計が手掛け、実施設計と施工は竹中工務店・東光電気工事・朝日工業社・高砂熱学工業JVが担当した。整備費は約370億円。
2019年11月21日に撮影した有明アリーナの外観。南東側から見る。
写真左手がサブアリーナで右手がメインアリーナだ。
メインアリーナの屋根工事は、サブアリーナの躯体(くたい)上に構築した仮設構台で屋根架構を組み上げてスライドさせる「トラベリング工法」を採用。サブアリーナの壁面は約600m2にわたって緑化した。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
建物東側の屋外デッキ。傾斜した外壁で内部空間を覆うことで、限られた敷地の中で席数を確保しながら、屋外には“たまり空間”を生み出した。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
東側の内部コンコース。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
メインアリーナ。天井に設置された木のパネルは、国産スギによる集成材。コンサートなどのイベント利用を考慮し、床はコンクリートで仕上げた。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
アリーナの天井や壁面、エントランスなど、建物全体で木材を約800m3使用している。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
約150席の車椅子利用者席(写真中央)のほか、付加アメニティー席を157席備えた。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
東側から有明アリーナを見る。五輪後の運営にはコンセッション(運営権売却)方式を導入しており、東京都は年間約3億7800万円の運営権対価を見込む。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
2020年2月末の竣工目指す水泳会場
20年2月末の竣工を目指す「東京アクアティクスセンター」の外観。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
辰巳の森海浜公園(東京都江東区)内で工事が進む「東京アクアティクスセンター」は、五輪・パラリンピックともに水泳の競技会場となる。
建物はS造、一部SRC造・RC造の地下1階・地上4階建てで、延べ面積は約6万5500m2。
大会時の席数は約1万5000席で、大会後は4階観客席の大部分を撤去し、約5000席とする。
基本設計を山下設計が手掛け、実施設計と施工は大林組・東光電気工事・エルゴテック・東洋熱工業JVが担当した。
整備費は大会後の改修費も含め567億円(19年1月時点)。
屋根工事には、地組みした大屋根をワイヤで吊(つ)り上げる「リフトアップ工法」を採用した。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
辰巳の森海浜公園内から東京アクアティクスセンターを見る。公園と一体となったにぎわいづくりを目指す。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
メインアリーナ。手前がメインプールで、奥にダイビングプールが見える。どちらのプールにも、深さや広さを調整できる可動床、可動壁を備えた。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
メインアリーナのコア柱方向を見る。4本あるコア柱それぞれに8本のワイヤを設置し、地組みした大屋根をワイヤで吊り上げる「リフトアップ工法」を採用した。4階席などの段床には、大会後に撤去することを考慮して構造用合板を使った。大会後には、大会時の1万5000席から5000席に減らす。撮影は19年11月21日(写真:吉田 誠)
東京アクアティクスセンターの工事の様子(17年10月から19年9月まで)が分かるタイムラプス映像
出典=https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00110/00128/?P=1
ついに完成した「有明アリーナ」
素晴らしい!
「東京アクアティクスセンター」も完成間近~
なんかうれしい~
追加でこれも
プールの底のラインが微妙?!
どうなってるの?
【東京2020大会】東京アクアティクスセンター【内観】 タイムラプス映像