圧巻の施工プロセスを写真で見る

 

 

 築95年、れんが組積造の歴史的建造物を傷付けずに増築する――。

 

その問いに、ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)は、コンクリート柱で増築棟を支持させ、既存棟をまたぐ形で応えた。

 

ベルギー・アントワープで2016年9月にオープンした「ポートハウス」だ

 

 

ベルギー・アントワープ市で2016年9月にオープンした「ポートハウス」。れんが組積造の旧消防署の建物を港湾局のオフィスとして改修、増築した(写真:Hufton+Crow)

 

 

ポートハウス増築棟の内観。7階オーディトリアムから6階ホワイエへと続く階段。日の光が差し込むように建物外周に寄せて配置した(写真:Hufton+Crow)

 

 

ポートハウスの敷地はふ頭にあり、水に囲まれている。既存棟は東西南北、4面のデザインがそろっていた(写真:Tim Fisher)

 

 

既存棟は1922年竣工。当時、描かれた立面図を見ると、火の見やぐらのような高い塔を建てる計画があったことが分かる(資料:Antwerp City Archive)

 

 

竣工翌年の1923年に撮影された既存棟の外観(資料:Antwerp City Archive)

 

 

施工は敷地南側の土壌の掘削から始まった。地下2階まで駐車場をつくり、その基礎に増築棟のコアとなる柱を立てた(写真:Peter Knoop)

 

 

地下駐車場を設けるために、約3万m3の土壌を掘削した(写真:Peter Knoop)

 

 

増築棟を支える“リング”と、後述する“クリップ”の構造を示したイメージ。ピンク色の点線が”リング”、黒い4本の柱が”クリップ”に当たる(資料:Zaha Hadid Architects)

 

 

ポートハウスを東側から撮影した(写真:Tim Fisher)

 

 

既存棟の中庭で、斜めの鉄骨支柱を建設している様子(写真:Peter Knoop)

 

 

既存棟の中庭はガラス屋根を架けてアトリウムとした。4本の鉄骨支柱はガラス屋根を貫いて増築棟を支えている(写真:Tim Fisher)

 

 

増築棟は、まず鉄骨フレームを分割して運び、クレーン車で順に吊り上げていった(写真:Peter Knoop)

 

 

クレーン車が吊り上げられる荷重を考慮し、鉄骨フレームは全部で6つに分割した(写真:Peter Knoop)

 

 

鉄骨フレームはベルギーのヘントで加工し、河川を使ってアントワープの敷地まで運んだ(写真:Peter Knoop)

 

 

増築棟の内観。ガラスは一部不透明なものとし、日光を遮蔽できるようにした(写真:Hufton+Crow)

 

 

 

驚愕の圧巻!

流石 ザハ!!

地震ないからいいかもです~

 

 

出典=https://tech.nikkeibp.co.jp/kn/atcl/bldnews/15/050901357/