失われた建造物を、かつての姿のままに再建することはたいへん難しい。資料が失われている場合もあれば、使っている建材も当時のままとはいかないからだ。しかし、そうした困難を乗り越え、可能な限り残されたものを再利用し、その姿を蘇らせた例がある。ドイツ東部の都市ドレスデンにある聖母教会だ。

 

1900年頃の聖母教会とその前の広場。宗教改革者のルター像が教会前に立っている(Library of Congress)

 

19世紀後半の聖母教会(Library of Congress)

 

1958年の聖母教会。ルター像は被害が少なかったため爆撃後すぐに再建されたが、教会は長い間瓦礫のまま放置されていた(Bundesarchiv, Bild 183-60015-0002 / Giso Löwe / CC-BY-SA 3.0)

 

現代に蘇った聖母教会の姿。1994年に開始し、11年かけて再建された

 

再建には長い年月がかかる。

見事に再建された!

 

出典=http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/18/030100005/032800003/