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こんにちは、ココち♪です!


以前ご紹介しました


カヤックは自作できるのか



のブログ記事ですが、Nさんと再度お会いして、自宅に伺い、実物を拝見して、お話を聞いていくと、更に深く苦悩と苦労の日々が感じとれました。

以前、このブログにてさっくりと紹介し過ぎた感がありました。

「もっと他の方にも知って欲しい」
「こんな事思っても実行する人はマレですよー」(笑)

という感じで、私なりに抜粋し、読みやすいように(?)
(ツッコミを入れながら 笑)再度ご紹介したいと思います。
(数回にわたって不定期ですが)


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作成途中の試験艇

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完成艇
素晴らしいクオリティですね♪

しかし、思いを形にするのは才能だと思います。


オリジナルのリンク先は下記より




第一三笠丸こと、バイキングカヤック
「忍」にはおおむね満足しているがいくつかの不満があった。

①重い
23kg。どちらかといえば軽い部類ではなかろうか。だが筋力のない私にはそれでも苦痛であった。
とくに、散々漕いだ挙句坊主だった後の撤収は堪えた。

②遅い
漕ぎ出しは軽いもののトップスピードが伸びない。幅広で艇長が短いので速度面で不利なのだ。

③回頭性が良すぎる
どてら流しの際に方向が安定せずクルクルと回るので釣りに集中できない(回頭性の良さ自体は安全面で有利と考えている)。

それと、風が吹くと斜め後ろから風を受ける方向を向くことが多く、流し直しの度に方向転換しないといけないので手返しが悪くフラストレーションが溜まる。

これらはこの船の特性なので矯正には限界があると考え、もっと自分の望む特性を持つ艇、すなわち、何もしなくても軽くて、速く、風上を向く艇に乗り換えようという結論に至った。

それはどんな船か。

答えは自ずと最近流行りのFRP艇となる。しかし驚くほど高い割に、驚くほど軽くもない。
私が欲しいのはもっともっと軽くて高性能なカヤックなのだ。

そんな船の存在(というか可能性)をインターネットや図書館などでいろいろ調べた結果、木製カヤックが最もそれに近いという答えにたどり着いた。

ただし問題が。

木製カヤックの市販品はほとんど流通しておらず、安価に手に入れるには自作するしかないらしい。
(買うと30万円以上する)

カヤックというものは普通は買うものであって、自作するものではない。

そもそも自作するには作業場所や塗装で近所に迷惑をかけない環境がどうしても必要であり、現代の日本においてこのハードルをクリアすることは実はかなり難しい。

という風に、カヤックの自作など、思い浮かべたとてふつうは妄想で終わるものだ。しかしよく考えると自分にはそのハードルをクリアできそうだった。

というのは、ここはど田舎の淡路島。カヤックを作るくらいの土地はある。道には日常的に牛のうんこがまき散らされているので、船造りで生じるおがくず如きをまき散らしたところで誰も気づきさえもしない。

決めた。作ってみよう。


失敗したら田舎だし、
裏山でこっそり燃やして
しまおう。(笑)



時に西暦2015年10月、こうして私のカヤック製作プロジェクトがスタートした。



開始したのもつかの間、新たな問題が。

木製カヤックの製作に関する情報は一般的な(シットイン)シーカヤックについてのものがほとんどで、私が作ろうとしているシットオンカヤックに関する情報は皆無に近い状況だった。
(私が見つけたインターネット上の情報はBK Craftさんのブログのみ)

しかし私のカヤック製作プロジェクトはすでにスタートした。諫早湾の干拓事業と同じく、良きにつけ悪しきにつけ、一度始めたものは止めることはできないのだ。

もうこうなったら自分で活路を見出すしかない。

ただし、まったくの素人がゼロベースでカヤックを設計することだけは自殺行為と判断し、実績のあるシットインシーカヤック設計図をベースにシットオンカヤックを製作することにした。

いろいろと探した結果、考え方で共感する部分の多い「カヌー製作友の会」のシーカヤックSK402(長さ410cm、幅63cm )の設計を拝借しシットオンカヤックへの設計変更を加えて製作することにした。

設計図はカヌー製作友の会に申し込んだ。程なく原寸大の型紙がA4サイズの紙に印刷されて送付されてきた。

作業を開始する前に一般的な3X6サイズの合板を2枚並べて長さ3.6mの作業台を作る。
脚は安売りの垂木を適当に組んで製作。
斜めに補強を入れるなどして比較的頑丈に作らないと完成まで持たない。作業中にビスが折れて壊れたこともあった。

パネルの裁断は、合板の表同士を内側に向かい合わに重ねて型紙を当てカーボン紙で裁断寸法図を転写する。
手引きのこと電動丸ノコで裁断寸法図の外側2~3ミリ外側を切る。長時間をかけてもかまわないのでできるかぎり余白を残さないように切っておけば後のカンナで木口を整える作業が楽だったと反省

カンナで木口を整える際は左右2枚のパネルが同じ形になるように重ねて同時に行うが、作業中にパネルのズレが生じないようにクランプで作業台に固定して行う。

パネルは1ミリ単位の精度で仕上げる。この仕上げの精度も高ければ高いほど後が楽だったと反省。
パネル裁断01
カヤックの長さは4m以上あるので、各パネルも4m以上あるということだ。材料のベニヤ板は1.8mしかないので、つぎ足す必要がある。そのつぎ足しの方法としてスカーフジョイントと呼ばれる手法を用いる。

まず下に敷くパネルをクランプで固定してから上にかぶせるパネルを置いて固定し、最後にジョイント面を圧迫する。

こうすることでパネルが滑って位置がずれることを防止できる。パネルがずれて接合されると後工程にかなりの悪影響がある。

幸い致命的な失敗は免れたが、もしずれたら思い切って作り直すべきだろう。
写真の青いテープを貼ってある部分がスカーフジョイントの施工箇所。
スカーフジョイント01
この辺りで、ほぼ何を言っているのか不明?
凄すぎですわ。

次回に続きます。


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