働くママの心理コンサルタント
春木めぐみです。
三男を妊娠中のこと。
検診で、ダウン症の可能性がわかり、「次の検診までに、妊娠を継続するかどうか決めてきてください」と言われたことがありました。
39歳。なかなか恵まれなくて、やっと授かった命。
どうしよう~と思いながら、私は夫に言いだせなくて、1週間ほど悶々と悩んでいました。
私は昔から、相談するのがとっても苦手。
弱音をはいたり、落ち込む自分も嫌で、無意識に隠そうとしちゃうんです。
「不安だけど、大丈夫」
「もっと大変な人もいるんだから、ガマンできる」
「怖いけど、これくらい平気」
みたいに、無理にハッピーになろうとしちゃうんですよね。
そう、これこそ、【エセポジティブ】
弱音はかっこわるい、ネガティブはダメ、
ポジティブ最強、前向きでいるべき、みたいに
ネガティブを否定することでポジティブになろうとするのは、本当のポジティブじゃなくて【エセ】。
生きていたら、ネガティブな感情があって当たり前。
さらに、子どものこととなったら、不安が倍増して当然です。
だけど、不快な感情を自分の心に留めていられなくて、早く排除しようとしてしまう。
前向きにならなくちゃ、と無理やり切り替えようとして
できなくて落ち込む、みたいなことを繰り返していると、
心が疲弊してしまいます。
この状態だと、自分だけでなく、ネガティブな人や出来事まで、否定したり、攻撃したくなりやすいです。
心のねっこでは、ネガティブを否定しているから、他者のネガティブも許せないんですよね。
学んだ今はわかるけど、これは単に、経験不足。
小さい頃に「泣いたらダメ」「弱音をはいても仕方ない」「前向きになりなさい」など、大人からの期待にこたえようとしたことで
ネガティブを排除することに慣れているのです。
正確には、排除というよりも、心の奥の引き出しにためこんでいます。
低学年の頃、給食で食べられなかったパンを丸めてお道具箱にいれちゃう子がいたじゃないですか。あんなかんじ。
机の上はキレイに見えるから、大人も本人も気づかないけど、お道具箱のなかでたまっているんだよね。
ネガティブをためるクセ、ネガティブを隠すクセ、ポジティブにみせるクセが重なると、心は疲れやすいので、イライラしたり攻撃性が高くなります。
繰り返しますが、これは単に、ネガティブを留める経験が足りないだけ。
ネガティブでいても大丈夫、ネガティブでいても否定されない、ネガティブでも受け入れられる、ネガティブでもバカにされない、という経験をすればいいだけ。
ただし、ひとりではできません。
もし、本やYouTubeで試しても解消されないのだとしたら、ひとりでやってるから。
信頼できる仲間と、ネガティブでも受け入れてもらえる経験をして、ネガティブの先にある安心感をためていくと
無理に前向きになろうと頑張らなくても、自然と前向きに行動できるようになっていきます。
エセポジティブに気づいた時がベストタイミング。
自分の中のネガティブを受け入れてあげましょうね。

●家族も仕事も大切にしたいママへ
春木めぐみ公式メルマガ「ちゃんと」より「私らしく」ご登録はこちら
