先日、ご実家のフルリノベーションをご計画中のクライアント様と一緒に、色々なショールームに同行させて頂きました。
随分前になりますが、元総合住宅建材メーカーのショールームでインテリアプランナーをしていた難波としては、アドバイザーの方々の接客とかも気になっちゃいます。(姑的に意地悪に見ている訳ではありませんよ!)
水まわりや建具関連を見てまわったパナソニックやリクシルは、どちらも商品知識も豊富でお施主様の疑問や不安にも明解な説明がされました。
が、しかし・・・某壁紙メーカーショールームの受付スタッフの方の対応は、ちょっと残念でした。
クライアント様も私も一目で「これ、トイレのアクセントクロスに良さそう!」と気に入ったモダンなパターン柄の壁紙。
クライアント様が壁紙で少し遊びをいれたいとのご要望だったので、このアクセントクロス以外の壁も白ではなく、柄の中で使われているイエローにしても良いかも!となりました。
そこでこの柄の壁紙に(色が)合う壁紙はどれか?尋ねてみたのです。すると開口一番「この壁紙に黄色は合いません。白の方が良いです!」とのこと。
あまりの断言ぶりに二の句がつげませんでした(^^;詳しく聞けば、柄の中で使われている黄色は、グリーンがかった微妙な色調。それに近い黄色の壁紙展開が無いとのことでした。
うむむむ!それは黄色の壁紙と合わない理由にはなりませんよね。それなら、違う壁紙メーカーで色調の合う黄色の壁紙を探すまでさ!
ちょっとした言葉の遣いかたですが、正直心にひっかかりを感じてしました。でもそれと同時に私自身の振り返りにも。
クライアント様のご要望の「○○したい」が、インテリアコーディネート的にアンマッチだった場合、どう対応しているのか?と。
インテリアコーディネートをご依頼いただいているのだから、ゴールの空間はインテリアのプロが関わったという価値を感じられるものにしてさしあげたい。
でもあくまでも、その空間で過ごされるのはクライアント様。空間づくりにおいて、イニシアチブ(主導権)をインテリアコーディネーターが握りすぎるのは良くないとも考えています。
正直、クライアント様によってはこのバランスで悩むことも。でも、いずれにしても、いったんはクライアント様のご要望をしっかり受け止めることは、大事なことですよね(^^)
クライアント様のインテリアにおける悩み・不安・迷いを解消して、より良いご選択をしていただけるようサポートする。これが私の信条なのだなぁと改めて感じた次第です。
もちろん、「さすが(インテリアの)プロ!」と言って頂けるような、クライアント様の想定外・目からウロコ的なプランニングも狙ってはいきたいですけどね♪
いずれにしても、日々研鑽です♡