偉大なお手本 | ちょっと、みちくさ

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~かわいいケモノと楽しい生活~

突然ですが。。。

日本中の多くの人がハマってるNHKの朝ドラ、宮藤官九郎脚本「あまちゃん」
実は私も、すっかりハマってまーす
 

っていうか、実は私、筋金入り(?)のクドカンファンでありまして
 


クドカン01

 タイガー&ドラゴンのブルーレイBOXとか・・・

    

クドカン03


知る人ぞ知る大傑作「マンハッタンラブストーリー」のBOXも持っていたりしますdisk

携帯の着うたが、グループ魂の「お・ま・えローテンションガール」っていう
40代のオバはんは、私ぐらいじゃないかな。
 ※グループ魂…阿倍サダヲが
ボーカル、ギターが宮藤官九郎のロックグループ


ま、それはさておき、最近の「あまちゃん」 
主人公の親友ユイちゃんがずっと抱いて来た“アイドルになる”という夢のため上京する前夜、お父さんが倒れてしまい状況を延期せざるを得なくなります。
そしてやっと明日退院。「上京できる!」という時に今度は母親が失踪。
失意のユイちゃんは、夢を見失い。。。


そんな最近の「あまちゃん」を見るたびに思い出すことがあります。


クドカン12



それは、もう20年以上も前のこと。
ミスターパパが脳梗塞で倒れたのです。
「なんとか命は取り留めたこと」
「後遺症その他は現段階ではどうなるかわからない」
それ以上は全くわかりません。
突然の知らせに、私たち夫婦は、まだ1才のありすを連れて、朝いちばんの飛行機に乗って、ミスターのふるさと北海道に向かいました。


「これからどうなるのだろう」
「もしかしたら北海道に住むことになるのかも…」
ミスターは長男で他には結婚している姉しかいないので、2人とも口には出さなくても、そうなることも覚悟していたと思います。


でも…
到着した函館空港から病院に向かう車に乗り込むと、迎えに来てくれていたミスターママは、毅然と、そして厳しい声で私たちにこう言いました。


「あなたたち、今度のことで『こっちに戻ってこなくちゃ』なんて考えなくていいから。」
「あなたたちには、あなたたちの生活があるんだから。それを捨てて戻ってきたとしても、お父さんは決して喜ばない。」

クドカン11


あの頃は、まだ私も20代で、ミスターママが言ってくれたことの偉大さがよくわかっていなかったけれど今、年を経て思います。

あの時のミスターママがどんなに不安だったか。
きっときっと愛する息子にそばにいてほしいと強く思っていたことでしょう。
でも息子を愛するがゆえ、それを押し付けることを絶対にしなかった。

「あまちゃん」のユイちゃんの母親を見るとなぜ娘に「ここはいいから、あなたの人生を生きないさい」と言ってやれないのかとイライラします。

「じゃあ、あんたは言えるのか?!」と聞かれたら即座に「YES!」とは言い切れないけど。。。

でもミスターママのように子供の幸せを第一に考えてあげられるような親でありたい。

身近に素晴らしいお手本がいることに感謝です。