アルキメデスの大戦 | maroのブログ

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徒然なるまま、おばちゃんの独り言…
そして、時々妄想…


おりしも終戦記念日

昨夜はツレの希望でこちらを


戦争映画は、苦手なんですが
菅田将暉くんだから
観てもいいかなぁ・・・

くらいのテンションだったのですが
劇場で観て良かったです



冒頭の戦艦大和の沈没シーン
ショッキングでした

これを見ただけで、戦争の悲惨さ
人間の愚かさが胸にずしりときます




数学で戦争を止めようとした男
櫂(菅田将暉)は実在しなく

マンガ原作の
史実を基にしたフィクションだそう

戦艦の製造費(見積り金額)の裏を暴くために、奔走するのですが

資料がなにもないところから
設計図を書き上げ
製造費を割り出します

「数字は裏切らない」と

さまざまな困難を解決し
結果を出しますが

自分が設計した戦艦を完成させたい
という数学者としての誘惑に
負けてしまいます

その造船中将とのやりとり
恐ろしかった(ゾクゾクしました)

これが史実にはないドラマとしての
見どころなんでしょうね

どちらが正義なのか?
愚かな戦争の結果を知っている
私たちにはわかりきっていることでも

戦争に向かおうとしていたあの時代
としては、戦艦を造ることが正義だったんでしょう



アメリカとの人権に対する
意識の違いもしかり

アメリカは撃墜され
パラシュートで脱出した兵士を
すぐ水上飛行機が救出にくる

それに対して日本は
特攻隊や人間魚雷など
人の命にかえてもお国のためにという


負けてやっと気がつくなんて・・・

そういう時代だったと・・

現代を生きる私たちには
わからない・・・

でも、その時代があったからこそ
戦争の愚かさを学び
二度と繰り返してはいけないと思える
今がある



櫂(菅田将暉)が完成した戦艦大和を見ながら、涙を流すシーン

数学者として、美しいものを
造りあげた達成感

はたまた

怪物を作り出してしまったという
後悔なんでしょうか・・・

印象的でした

菅田将暉くんはいい役者さんですね



造船中将役の田中泯さんも
不思議な魅力のある方です
セリフ少ないのに存在感大

『永遠の零』でも
すごい存在感でした

「日本人は負け方をしらない」
印象的な言葉です



劇場で観て損はないです
おもしろかった