イギリスのことわざといわれている詩
イギリスの古いことわざとして紹介されることのある「子どもが生まれたら犬を飼いなさい」ですが、残念ながらイギリスにこのようなことわざはないそうです。
この詩はもう一つの有名な詩「犬の十戒」と同様、現在作者不明のまま。
しかし、その普遍的な内容はいつの時代も色褪せることはなく、「犬の十戒」と共に、今も全世界に広く共感と感動を与え続けています。
子どもが生まれたら犬を飼いなさい
子どもが生まれたら犬を飼いなさい。
子どもが赤ん坊の時、子どもの良き守り手となるでしょう。
そして子どもが青年になった時、
自らの死をもって子どもに命の尊さを教えるでしょう。
犬と暮らしはじめると
犬が家族の中心になり
悩みごとやこころが落ち着かないとき
気がつけば、心に寄りそってくれている存在となり
ひとりひとりが
学校や仕事場であった出来事を話していて
家族の秘密を一番知っている存在になっている
犬の寿命は12~15歳くらい
人の4~5倍のスピードで年齢を重ねていく
一緒に遊んでいたのに、歳を重ねていくと
だんだんと活動量も低下していく
また、病気になることもある
そんな様子を少しずつ体験していくことで
「老いる」ということ「死」を学ぶことができる
近ごろは
祖父母と一緒に暮らしていない子どもたちも増え、
「死」とは、
「老いる」ということはどういうことなのかを
時折出会う祖父母をとおして
断片的にしかみることができない時代
犬と暮らすことで、人の人生の縮図的なことも学ぶことができるのではないだろうか