スリランカの心 ジャヤアルダナ氏
昨日、インドからスリランカに移動。
インドに比べずっと清潔感があるのに、びっくり。
滞在先のアーユルヴェーダ・パビリオンでは、
みっちり二時間半のトリートメントで、
心身ともにとろけていく感じ。
さて、今日紹介したいのは、
1977年にスリランカ大統領になった故ジャヤアルダナ氏。
1951年9月、
当時大蔵大臣だった、ジャヤアルダナ氏は、
サンフランシスコ講和会議にスリランカ代表として出席。
日本に対して戦後賠償を要求するソ連に対し、
対日賠償請求権放棄を宣言したのは、彼だった。
「私たちは、賠償の権利を行使するつもりはない。
なぜなら、仏陀の
“憎しみは憎しみによって止むことはなく、
愛によって止む“
との言葉を信じるから。
ソ連の修正条項に我々が同意できない理由は、
制約を付ければ日本が宗主権と平等と尊厳を
取り戻すことが不可能になるからである」
大の親日家だった氏が、1979年に来日した際、
こうも述べている。
「日本、日本人がなぜ好きかというと、
西欧に対して独自の存在を示しているからだ。
それに仏教国だから。
実際、サンフランシスコ講和条約締結後、
日本はスリランカを本当によく助けてくれた」と。
東京裁判でのインド代表パール判事の主張も含め、
日本が戦後処理の中で、
いかに南アジアの国々によって助けられたかがわかる。
今もまだ、
インド人やスリランカ人の日本に対する好感度は高い。
商店街の人から「どこから来たんだ」と尋ねられ、
「日本からだ」と答えると、
「素晴らしい国だ!」と、尊敬の眼差しを向けられる。
彼らと触れるたびに、
そんな国々とのパイプ役として
この人生を使うことが出来れば本望だと思えて来ます。
奇しくもちょうど6年前の今日12月26日、
津波で、スリランカの海岸は壊滅的被害を受けた。
あらためて犠牲者の冥福をお祈りします。
一年ぶりのインド
昨日(12/23)早朝、インド・チェンナイ到着。
一年ぶりのチェンナイ空港は、
空港施設の大改修でさらに一層混乱状態。
しかし、例年になく豪雨が続いたせいか、
ムッとするような生暖かい空気の出迎えはない。
街で行き交う人々の熱気とパワーは、
来るたびに、着実に加速度を増している。
多様性の中での対立と混乱が、
逆に、逞しい生命力として感じるのは
私だけなのだろうか?
…いつもの定食は、
この一年で、50ルピーから100ルピーに!
24時間ニュース番組をつけると
生鮮野菜の急激な値上がりを報道していた。
何とタマネギは三倍に!!
食べるのに必死な貧民たちの怒りは
今や頂点に達していると。
…ということで無事インドに到着。
危急の仕事を済ませて、
明日からはいざスリランカへ。
★日本帰国までの約一ヶ月半、
南アジア(インド・スリランカ)で
太古から脈々と受け継がれる精神文化などを
私の独断と偏見のみ?で、ご紹介します。
お楽しみに!
心に響く金言 エピクテタス
<<心に響く「伝説の偉人の金言」>>
エピクテタス(古代ギリシャの哲学者、55-138)
幸福への道はただひとつしかない。
それは、我々の力では
どうにもならない事柄について
悩むことをやめるにある。
…
しばしば、
もう終わってしまった事柄や、
どうにもならない事柄について、
ずっと悩み続けることがある。
その中で、
「あいつが悪いんだ。こいつが悪いんだ」
と、批判まで始まって、
そのうちに、
「自分はいつも失敗する」
と、自己否定まで始まる。
こうして私たちの心に
重い傷が残っていく。
この中で、
「傷つくぐらいなら、当たり障りのないつきあいにしよう」
「嫌な思いするぐらいなら、深入りしないようにしよう」
と、人生が消極的になっていく。
こうして、
「傷つく恐れ」が人生を支配し始める。
BY Mr.Oyaji