今年の冬はものすごい積雪量でした

例年より多いどころか
札幌に住んで過去1番の量でした

一晩で足の付け根くらいまで積もり
それが何度もあったんです




雪かきは何時間もかかるし
雪を捨てる場所はどんどんなくなるし


車で5分のスーパーにも渋滞で30分はかかるし
JRは止まり、バスもいつもの倍以上かかって


除雪が進まない道では
埋まった車に助けを求められて救出しました




ピアノ教室には
遠くから通ってくれている生徒がいるので
レッスンは振り替えるから無理しないでとお休みしてもらい


除雪が追いつかない道は車道の端を歩くしかなくて


降り積もった雪で一面覆われた窓には
もはやカーテン不要で

ストーブの排気口が埋まったので

スコップで掻き出し

やかんにお湯を沸かして

凍った配管を溶かすという、、、





とにかくひどかった
大変だった >_<




それでも降り積もる雪にうんざりしながら
「いつまで降り続くの?」と空を見上げ


それを過ぎると

だんだん言葉も感情も無くなってました




あれだけ大変な思いだったはずなのに
あの冬の厳しさを痛感したはずなのに
過去一だって思ったはずなのに

もう感覚が薄れているんです。。。



記憶は確かにあります



自分の身長の倍まで積み上げられた雪、
日々埋もれていく窓、
玄関のドアを開けた瞬間の疑いたくなる景色、
雪に覆われて姿を消す車、

確かにそれはあった。



でも今はもう、
あの時のあの感覚がほとんどありません


まだ1ヶ月半前のことなのに。



もちろん記憶はあります













2年半前、真っ暗闇の絶望のふちにいました
私の感覚では〝崖っぷち〟という表現がピッタリでした



「この人生がもうすぐ終わる」

7年間、ずっとそう信じて
それを1ミリも疑っていませんでした



自分でつけた目処が過ぎた今、 
もうあの〝崖っぷち〟だった時の感覚が薄れています


得体の知れない謎の危機感に

いつも慌てふためいている自分がいました



確かにもがき、苦しみ、辛かった。
あの感覚は事実で確かです


記憶もちゃんとあります


だけどあの時の感覚を思い出そうとしても
もう難しい




まだ2年半なのか。

もう2年半なのか。





やっとあの時期を越えることができました







もう平地はすっかり雪が溶けました
山にはまだ残っています


もう平地には桜が咲き、今ちょうど見ごろです
この冬に付けた車のキズはまだ残ってます (オイッ‼︎







もう雪は溶けました

心の雪溶けもちゃんと訪れます