こ こ ろ の よ は く
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子育て期を今よりもっと楽しく、めいっぱい幸せに過ごすためのヒントは
自分と同じ、育児をしているママが持っている。
ママによる ママのための ウェブマガジン。
「Cheers! mama」、創刊です。

*「Cheers! mama」公式サイト(β版)より http://cheersmama.jp/

↑新創刊ウェブマガジンの「mama記者」はじめてみました~(●^o^●)

◆もしものとき、そのために。~「小児救急講習」を受講してきました!
http://cheersmama.jp/?p=721

◆出ない「げっぷ」と「吐き戻し防止枕」
http://cheersmama.jp/?p=1657

これからも少しずつ、書いてゆきたいと思います。


「朧 雨」


さあさあと細雨しらむ朝
軒下で弧になる綿毛と
臨月の猫
溶け合いそうで融けはしない
われわれの輪郭

脆弱な自我が震えている
砂の味ばかり憶えている
そのぶん、星は美しかった

淡墨にじむ曇天
垂れこめる陰影など
梅の実と氷砂糖と
ぶ厚い瓶で漬けてしまおう
八月の訪れる前に

来るよ、本降り

産声をあげるために
仰ぐ種たち




同時多発ツイート連詩「やさしい雨」参加作品
http://togetter.com/li/515322

上記は字数制限のため、省略してあります。
また、Blog投稿の際に改題、修正しました。




iPhoneからの投稿
久~‥しぶりに詩関係の報告です
(しかも、かな~‥りさかのぼっていますが

2013年1月31日、東京新聞さんの「アシタノコトバ  3・11後を生きる」に、詩を掲載していただけました(前にアンソロジーで書いたものです)。

本文は以下です。



「前へ退(の)く」


まけたんだよ
蟻も  キリギリスも

できたらいいなと思って
やってはみたが
だめでした
そういうことだろう
夢破れ
みな死んだ後先まで
ただ  あいつは
横たわる

始めなければよかった  と
指さしながら彼らは叫ぶ
けれど
完全な過程など
きっと幻

光も浴びてきた
戻ることはできない
それを戻るとは言わない
染み入る陰をぬぐいながら
進むんだ

ふみだすよ
一歩



  トーストを齧りながら眺める朝のニュース。電力会社も政治家も、見かける度に言うことが違う。信じろと言う方が無理だねと、家族(わたしたち)の会話は同じ。2011年3月11日。あの日この胎内に浮かんでいた小さな命は、今や大の字で眠っている。畳を暖める日差しはあの日以前と何一つ変わらないのに、絶え間なく願うのは、かつて「普通」だったこと。
  未来のため、子どもたちのために退こう。それはきっと、前進だから。