公認心理師 過去問研究[1124] 第7回悉皆検討〈97〉認知療法Th治療姿勢 | こころの臨床

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第七回公認心理師国家試験問題(2024年3月3日実施)

問97  認知療法におけるセラピストの治療姿勢を表す用語として、最も適切なものを

           1 つ選べ。
1)  作業同盟
2)  治療共同体
3)  社会構成主義
4)  協同的経験主義
5)  リフレクティング・チーム 

 

 

 

 

解は、4

 

「認知療法」とあるが、設問意図を推し量る限り、認知行動療法と等しく考えて回答すること。

 

1)  作業同盟:精神分析における治療構造につていの合意契約

       (「治療同盟」の語を避けたか?!)


2)  治療共同体:個々の「セラピストの治療姿勢」でなく、成員の癒しへの相互性が含まれて

       いる概念であると推測できるだろう

 

3)  社会構成主義 ...社会構築主義との訳語の錯綜が生じるので、原語を提示する必要あり

 

4)  協同的経験主義

『うつ病の認知療法・認知行動療法 治療者用マニュアル』https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/01.pdf

上記より以下転記

精神療法では良好な治療関係が重要ですが、認知療法ではとくに、患者を暖かく受け入れると同時に、患者 の考えや思いこみを治療者と患者が一緒になって「科学者」のように検証していく協同的経験主義 (collaborative empiricism)と呼ばれる関係の重要性が強調されます。そのときに治療者は、患者さんの主体 性を尊重し、患者さんが自分の意見を表現しやすい雰囲気を作り出しながら、患者さんが自分で答えを見つけ だしていけるような「ソクラテス的問答」と呼ばれる関わり方をすることが大切です。(p2)

 

5)  リフレクティング・チーム : ODの代表的手法

 

 

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