公認心理師 過去問研究[1108] 第7回悉皆検討〈81〉記憶の類別 | こころの臨床

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心理学は、学問的な支えも実践的身構えも、いずれも十全と言うにはほど遠い状況です。心理学の性格と限界を心に留めつつ、日本人が積み重ねてきた知恵を、新しい時代に活かせるよう皆さまとともに考えていきます。

第七回公認心理師国家試験問題(2024年3月3日実施)

問81  衝撃的な出来事やそれを知ったときの状況に関する鮮明な記憶として、最も適切なもの

     を 1 つ選べ。
1)  作業記憶
2)  自伝的記憶
3)  エピソード記憶
4)  アイコニック記憶 
5)  フラッシュバルブ記憶 

 

 

 

 

解は、5

 

1)  作業記憶

 

2)  自伝的記憶


3)  エピソード記憶 episodic memory...感情も含まれる

 

4)  アイコニック記憶  iconic memory: 映像的記憶


5)  フラッシュバルブ記憶 flashbulb memory

 

Neisser, U. (1982). "Snapshots or benchmarks?". In U. Neisser & I.E. Hyman (Eds.), Memory observed: Remembering in natural contexts: 68–74. San Francisco: Worth Publishers.

 

Neisser, U.は既出(第三回問114)ただし、「自己知識」仮説単体を問うもの。

受験対策の王道(過去問研究)として、Neisser, U.の研究業績をしっかりとチェックできていたなら、消去法で4)は何?と迷わなくても自信を持って正答できたはず。

 

😿のたわごと:てきとーなネーミングセンスでつけられたジャーゴン(翻訳専門用語)は悲しい...

 

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