臨床つれづれ:催眠を生活臨床のコミュニケーションに活かす、古くて新しい臨床催眠の可能性 2/4 | こころの臨床

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心理学は、学問的な支えも実践的身構えも、いずれも十全と言うにはほど遠い状況です。心理学の性格と限界を心に留めつつ、日本人が積み重ねてきた知恵を、新しい時代に活かせるよう皆さまとともに考えていきます。

昨年の心理臨床大会の自主シンポジウム、

「催眠を生活臨床のコミュニケーションに活かす、古くて新しい臨床催眠の可能性 」

の参加報告の続きです。

(敬称略)

 

南澤:アウトリーチ:障害者福祉、地域支援機関、相談支援専門員としてソーシャルワークに携わっている。(バックグラウンドは心理専門職等、得意分野でのチームを組んでの支援業務。)計画相談支援や委託相談支援の中でのひきこもり、家庭内暴力等が日々の業務となる。

 

そのような「生活臨床」の場に日常的に現れるものを、今回は「トランス」と[定義]する。

 

現場では訪問することが多い。

家族・地域住民からの依頼、とりとめのない会話から始めることが多い。

やりとりからトランスをみて、刺激していく感覚。

 

観察していると、催眠の指標が現れる...繰り返されることばや振る舞いなど。

こちらから連想を求めることも:「…からどんなことが頭に浮かぶますか?」と問いかける。

混乱...結果的に「えっ?」と反応が返ってくることも。

支援者から、別の角度からの見方を示したことになる。

 

(つづく)

 

 

お願い:Webのリアルタイム・録画の学会に参加しての戸田個人が印象深く思った司会(発題者)・話題提供者・指定討論者からの意見の一部やその方の臨床姿勢が窺えるところなどを抜き出して報告しています。ですので、文責は戸田にあります。企画やシンポジウムの概要を全てまた均等なご報告ではないことをお断りさせてください。重要な論点が押さえきれていないところや、戸田個人の興味に偏ってしまっていることはご寛恕ください。また、戸田の理解不足で、各々の発言者の方々の意図を汲み取れていない場合は、ぜひ、コメント欄からご指摘とご教示をお願いいたします。どうぞ、よろしくお願いいたします。