公認心理師 過去問研究[572] 第4回悉皆検討〈8〉攻撃行動の観察 | こころの臨床

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心理学は、学問的な支えも実践的身構えも、いずれも十全と言うにはほど遠い状況です。心理学の性格と限界を心に留めつつ、日本人が積み重ねてきた知恵を、新しい時代に活かせるよう皆さまとともに考えていきます。

第四回公認心理師国家試験問題(2021年9月19日実施)

問8 大人の攻撃行動を観察していた幼児が、その後、同じ攻撃行動を示 した。この過程を示す用語として、最も適切なものを1つ選べ。

1) 洞察学習

2) モデリング

3) 嫌悪条件づけ

4) シェイピング

5) オペラント条件づけ

 

 

解は、2

 

洞察学習と観察学習の定義を押さえる。うろ覚えを突いて、錯覚を誘発させるのが常道。

(昔の)一般教養「心理学」で必ず習う、Bandura,A.らの、「社会的行動の学習が単なるモデルの観察による模倣によって容易に形成される」理論(「先行するフラストレーション状況がなくても、攻撃的な子どもが作り出される」ところがミソ。)を忘れていないか、を確かめる基礎問題。(「」の要約は、にゃん手元の『心理学辞典』誠信書房,1974から←要するに心理学の常識~古典的知識が素直に問われている。)

この〈(心理学では)常識〉が抜けていると、モデリングとシェイピング(応用行動分析の技法)とで迷うかもしれない。

 

🏁ブループリント「到達目標」該当:8-⑴ 人の行動が変化する過程1

小項目例:該当あり→モデリング

 

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