公認心理師 過去問研究 [事例] 心理支援 (20) 確認強迫 | こころの臨床

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公認心理師 試験対策 心理支援 確認強迫

引き続き、ブループリント大項目15心理支援中項目(1)の事例問題を検討します。

延期されていた国家試験の日程が、本年12月20日日曜日と、昨日付で公示されました。

そこで本連載の過去問研究もややペースを落とし、1日当たり1題といたします。

本日とりあげるのは、確認強迫に関わる問題です。

 

 

第一回追試(2018.12.16)〜強迫症状 

問77     36 歳の男性 A、会社員。3年ほど前から、外出する際に戸締りやガスの元栓を閉めたかが気になって何回も確認するようになった。そのため、最近は外出するのに非常に時間がかかる。また、車を運転しているときに人をひいたのではないかと気になって、頻繁に道路を確かめる。 A は、これらの行為が不合理なものと認識しており、行為をやめたいと思っているが、やめられない。そのほかには思考や行動に明らかな異常はなく、就労を継続している。 

A に対する治療法として、適切なものを2つ選べ。 

 

1  行動療法
2  自律訓練法
3  非定型抗精神病薬
4  ベンゾジアゼピン系抗不安薬
5  選択的セロトニン再取り込み阻害薬SSRI 

 

 

 1と5
 

確認強迫。

セラピー2種と薬物療法3種が上がっており、それぞれのカテゴリーから1つずつ選ばせようとしている、と見立てるのが妥当であろう。

医療現場にて、 CBTは概ね薬物療法と併用される。
認知の歪みの修正であるから、まず1は確定、次に薬物の種類をどれかとなるが、 「明らかな異常はなく」強迫症状のみであるので、抗精神病薬の適用ではないとして、4か5だが、セロトニン学説に基づく(標準)限りは、5となる。


2  自己催眠によるリラクゼーション、

  CBT(意識への操作)よりむしろ 身体への働きかけ

3  統合失調症に適用

 

4  主訴は「不安」ではなく、不合理な行為(強迫行為)がやめられないこと 

 

 

■   認知行動療法については、厚労省HPに症例ごとのマニュアルが公開されています。

例えば、以下は、強迫症状用。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000113840.pdf

 


とりあえず、試験日が決まってよかった....でも、(指定が下りたら)12月の全週末はウェビナー担当。

実はにゃんも受験生....ということは、力仕事と雑用、手伝えない!! 困った!!

...誰が、機材の運搬と搬入するん?...お弁当と水を買いに行くん?...貸室事務所に怒られに行くん?...