ひとりでいられますか? | すべてはうまくいっている! 光と心の調和

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横浜の臨床心理カウンセラー ロキのつぶやきブログ。
その人がその人らしく
『生まれてきてよかった!」
と思える人生のために。

「ひとりでいられる能力」という概念は、対象関係論のイギリスの精神分析家、ドナルド ・W・ウィニコットが提唱しました。

十分な愛着によって母親と一体であった乳児は、つねに母親が自分を守ってくれるという安心感を身につけます。これを基本的信頼感といいます。

乳児は母親を安全基地として、未知の世界へ向けてハイハイしだします。その行動が「ひとりでいられる能力」です。

母親から少し離れて自由を感じ、少し怖くなってまた母親のもとへ戻る。

そして再び広い世界へとハイハイで向かう。

ハイハイの途中で目の前に電気コードが波をうっています。子どもは一瞬おどろいて振り返り母親の顔を見ます。

ニッコリ笑ってうなずく母親の顔を見て、子どもはすぐに安心し、またハイハイしながらさらに新しい冒険の旅に向かいます。

これを繰り返しながら、安全という感覚を身につけてゆきます。そしてもっと遠い世界へ歩み出すのです。

母親が居てくれる、自分には安全基地がある、だから安心して「ひとりになることができる」という感覚。この感覚は、その後成人してもずっと持ち続けています。

このときに育んだ基本的信頼感があるからこそ、人は人と交流できるし、たったひとり孤独の時間を楽しむこともできるわけです。

「ひとりでいられる能力」を身につけることができなかった子どもは、一人でいることが不安でしかたなく、どうしようもない寂しさを抱えることになります。それは成人しても変わりません。

そういう場合はどうしたらいいのでしょう。

仕事や利害に関係のない人と、信頼と安心に基づいた交流の機会を積極的につくることです。人は人との関係性のなかでしか、信頼感、安心感を育むことができないのですから。

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