院長の長島です。昨今AIの進化が目覚ましく、多方面で利用されています。
歯科領域でも様々なソフトに利用され、特に私が使用しているのは矯正の骨格分析ソフトです。かつてはフィルムのレントゲン写真を光で照らしトレースした後に定規を使って計測していたものが、デジタル化でプリントして作業するようになり、今では撮影後に数回のクリックでAIが自動的に計測結果を表示してくれるようになりました。もちろん人間の確認は必要ですが、噛み合わせのずれを調べたり治療前後の横顔の比較なども簡単できるため、矯正に限らず全体的な噛み合わせの治療などにも非常に重宝して利用しています。
また毎月この“こころ葉”を書く時には、内容について嘘がないように様々な調べ物をすることが多々あります。ネット情報だけではなく、できるだけ一次資料や裏付けとなるソースを調べるようにしていますが、AI検索を参考にすることで、以前よりも簡単にたどり着けるようになりました。もし今私が学生だったらレポートなどかなりの部分でAIを使ってしまうことでしょう。資料をまとめたり、何かを分析するにはAIは秀逸です。さらにこの文章をAIに作ってもらうことも充分可能ですが、AIの文章はどこか人間味がなくありきたりのものだと感じます。自分の考えをまとめて人に伝えることはなかなか大変ですが、人間が頭を使う作業を人間以外に依存してしまうと、段々何か別の問題が起こってしまいそうです(^^;
かつて私は海外ドラマにハマっていました。当時は「プラクティス」「ゴースト」「24」「LOST」などみていましたが、中でも好きだったのは2012年頃の“パーソン・オブ・インタレスト”というマイケル・エマーソン、ジム・カヴィーゼル主演のドラマです。億万長者でコンピューターエンジニアの天才フィンチは、9・11テロ事件の後、国内のあらゆる監視装置から収集した情報を分析し、将来のテロ攻撃を予測する政府のコンピューターシステムを構築します。この監視装置というのはあらゆる監視カメラや電話通話、メールなど全てのものです。そのシステムはあらゆる計画犯罪を検知するのですが、政府はテロ以外の犯罪検知結果は無用なものとして放置します。フィンチと元グリーンベレーのリースがその計画犯罪で犠牲になる被害者を発見し、事件を未然に救うというのがドラマの内容ですが、今では現在の情報収集の問題点を示唆していたと感じます。
実際にアメリカ国家安全保障局(NSA)の技術者であったエドワードスノーデンはNSAがアメリカ国内で大規模な通信監視を行って、電話通話記録などのメタデータを解析し、さらに同盟国の首脳との通話も監視していたことを暴露しています。今やドラマの中だけではなく個人情報はあらゆる手段で収集され、ネット検索や買い物履歴などのデータが分析されることで企業戦略に利用されています。さらに個人の医療履歴や服薬履歴などあらゆる情報を紐づけ、一括管理されることがあれば、どこかの企業が必ず利用したいと思うでしょう。実際国民の病歴やマイナンバーの情報が売られたり誰でもネットでみれる状態であったことも発覚しています。
時々スマホが話を聞いていたのかと思うような関連広告が出てくることはないでしょうか? 何かを調べたり、SNSで閲覧したものなど矯味関心があるものは、すでに誰かに知られているかもしれません。。