ポジティブメンタルヘルス講演「人と組織の元気力を高める健康職場づくり~攻めのメンタルヘルス~」 | こころ元気研究所 鎌田敏(びん)『元気が出る講演会・笑顔いっぱいの研修』講師ブログ  

こころ元気研究所 鎌田敏(びん)『元気が出る講演会・笑顔いっぱいの研修』講師ブログ  

笑顔と元気をお届けすべく、全国各地で講演・研修活動。 行政、PTA、社会福祉協議会、企業、商工会議所、労働組合、経営者団体、青年会議所、医療機関、福祉介護施設、民生委員、安全大会など多方面で講師を担当。

攻めのメンタルヘルス対策とはワーク・エンゲイジメントを高めること

 

メンタルヘルス学習において予防だけのアプローチですとどうしてもネガティブなキーワードが多くなってきます。心の健康を意味するメンタルヘルスという言葉自体にすでにネガティブなイメージが付いているくらいですから。

 

もちろん、僕自身、パニック障害を経験しているので体験者ならではの視点も交えて、ストレスマネジメント(セルフケア)や脳のトラブルを予防すること、職場の人間関係などについて、予防学習としてとりいれています。僕の芸風(笑)でしょうか・・・ネガティブなキーワードはほとんど使いませんがウインク

 

しかし、僕はこれまで、予防だけにとどまらず「より元気になる」「より人間関係が豊かになる」「より組織がイキイキとする」というポジティブなアプローチでメンタルヘルスの講演や研修の講師を担当してきました。

 

 

今回は「ワーク・エンゲイジメント」の概念を活用し、さらにポジティブなアプローチでの「攻めのメンタルヘルス対策」です。

 

ワーク・エンゲイジメントとは「主体的にイキイキと仕事の取り組んでいる心の状態/快」を意味します。

 

 

これはバーンアウト(燃え尽き)の対概念であり、ワーカホリック(追われるように無理をしながらがんばって仕事をしている/不快)とは異なる概念です。

 

“世論調査や人材コンサルティングを手掛ける米ギャラップが世界各国の企業を対象に実施した従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しかないことが分かった。”(日本経済新聞2017.5.26)

 

主体的にイキイキと仕事をしていることが望ましいのですが、日経新聞が取り上げたように日本は国際的には低いレベルにあるようです。

 

 

ワーク・エンゲイジメントは「活力」「熱意」「没頭」という3つのキーワードから成り立っているのですが、これを紐解き、そのなかから「レジリエンス(ストレスに対する回復力)」「モチベーション・職場の人間関係」「貢献・自己効力感」にふれていきます。

 

「元気を出す」ことも大切ですが、「元気は出てくる」というアプローチも大切です。職場の人間関係やコミュニケーション、そして自己効力感や貢献(心理学者アドラーは、人生の意味は貢献であると語りました)などは、元気が出てくるアプローチにおいてとても大切です。

 

 

バーンアウトの対概念でもある、このアプローチは人や組織における「攻めのメンタルヘルス対策」です。そして、誰もが主体的にイキイキと仕事に取り組む人生であることを望んでいますから!

 

 

無理をして眠気を我慢して受講しているのはワーカホリック的な感じですよね(笑)。楽しく学習する。イキイキと学習に取り組む場づくりのプロセスにもポジティブメンタルヘルス、ワーク・エンゲイジメントの大切な気づきがあります。あっという間に終わる講演とは、みなさんがイキイキと参加している証なのです~ウインクニヤリ照れ