みなさんは、お子さんが生まれてからどんな毎日を過ごしていますか?
赤ちゃんが生まれたとき、やっと会えた我が子はとても愛しく、
ただただ生まれてきてくれたことに 感謝でいっぱいだったのではないでしょうか。
そんな無償の愛である親としての思いも、成長とともに、
ただかわいいという気持ちだけではなく、
「ちゃんと育てていかないと」と責任を感じたり、
時には「このままで良いのか」と
心配になったりすることもあると思います。
「子どもにとっていいこと」の情報を集めてみると、
子育てに関する情報があふれていますね。
「早期教育」を提唱する幼児教室も目立ちます。
早く早く・・・と競って子どものスキルを伸ばそうとする社会の中で、何かに焦らされ、
ゆとりをもって子そだてをすることが難しくなっている時代だなあと感じます。
ここでひとつ質問です。自分のお子さんにはどんな子に育って欲しいと願っていますか?
・・・思いやりのある子、やさしい子、賢い子・・・
と子どもの幸せを思い、いろいろ答えがありますよね。
私たちココロではまず
「自分のことを好きになれる子ども=自己肯定感を持てる子」に育って欲しいと願っています。
"…なんだ、そんなことか" とお思いになるかもしれませんが、
これは、これからの人生を生きていく上でとても大切なことだと考えています。
なぜなら、自分のことを好きになれない子は、他人を思いやる気持ちは育ちません。
相手を思いやり、人を思うという気持ちは、
自分自身を認めて初めて育っていくことだと思うからです。
「自分を好きになる」には、親や周りの人たちに「そのままのあなたが大好き」と
小さいころから無条件に愛してもらう 実にシンプルなことで、自然と身につくのです。
―ここで大切なのは、親ならつい言ってしまいがちな、
〈○○できるあなただから好き、お利口にしてるあなたが好き、勉強ができない子はイヤ〉
と伝えていく条件付きの愛ではないということです。
条件付きの愛は、そうしなければ愛されないと、
子どもにはマイナスのメッセージとして伝わり、
「自分が好き」と素直に思えなくなってしまうからです。―
そうとはいえ、将来子どもが困らないように「何かしてあげなければ」と思うのが親心…。
親はつい、目に見える成果があると安心できるので、
‘インスタント’に大人の価値観に当てはめて、
幼稚園に入るまでに10まで数えられるようにする・・といった目標を立てたり、
3才で英語であいさつができるようになった・・という結果で
子どもを評価してしまうことがあります。
では、子どもの『そだち』とは、大人から与えた課題を「いつまでに〇〇できる、できない」と
管理され、こなしていくものなのでしょうか?
私たちは "いつできるようになるのか" は大人ではなく、
その子自身が決めるもの。だと考えています。
子どもは「自分ができるようになりたい、知りたい」と望んだときに、
歩き始め、言葉を覚え始め、身のまわりのことができるようになっていくのだと思います。
大人はやってみたいと思える環境を整え、
子どものやりたい時期が来るのを待つことが大切です。
『そだち』は豊かな実体験を繰り返し、
1日1日の積み重ねで築きあげていくものだと言えるでしょう。
そんな考えから、ココロでは、子ども1人1人の発達過程に合わせた「あそび」を通して
お子さんの『そだち』のお手伝いをします。
この ちいさな時期に、あえて教材を用いて ひらがなや数字を教えたりすることはしません。
教室では‘自然’であることを基本に、季節を感じられるお花を飾り、行事を取り入れます。
昔から語り継がれてきたわらべうた・手遊びを伝承します。
5感を使って遊びます。育児にとりいれられる講座を行います。
お母さんといっぱい触れ合う時間、みんなと楽しみを共有する時間・・・
「たのしいな」「なんだろう」「やってみよう」という、
将来の≪生きる力≫の土台となる経験を積み重ねられるよう カリキュラムを考えていきます。
お子さんには、たくさんの愛を感じ、その安心感を基盤に
外の世界を広げ おともだちとも、笑ったり、
時にはけんかを通じて、社会性を育んでいって欲しいと考えます。
継続してお子さんの成長を見守る為、面談や『個人カルテ』を取り入れ お一人お一人に合った関わりを心がけます。
そして「こどもの育ち」に一番近くにいるお母さんこそ、「お母さんはお母さんでいい」と見守られ、日々の頑張りを認められる場所って必要です。お母さんが頑張っているからこそ、今日も家族みんなが元気でいられます。
「お母さんは、家庭の太陽」でいられるようお母さんとの時間も大切にサポートしていきます。
答えは1つじゃないはず。一緒に悩み、楽しみ 共に育つ社会になったらいいなと思います。
ココロは人の心・命の心・・・です☆
親と子、子と子、人と人がココで大きな愛に包まれ・温かくつながっていきますように・・・
と願っています。
2007年秋 ココロ
飯田 佳子 柳 愛子
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一昨年、新しくリニューアルしたココロのホームページ。
これは、それまで使っていたホームページにあった「ココロの思い」のページの文章です。
新しくホームページをリニューアルしたとき
あるお母さんが
「先生、ホームページ綺麗になるの嬉しいけれど、ココロの思いのページ、残してくださいね。
私、あの文章を読んで、ココロに行ってみよう、ここなら私の思う子育てできるかもって思ったんです。
今でも時々あのページを読んで、子育ての自分の軸がブレないように、って思っているんですよ」
そう言ってくださいました。
この度、ホームページの移行期間も終わり、古いホームページを閉じることになりました。
子育てに正解がないように、子育て支援にも正解なんてないんだと思うけれど、
自分の信念としていた考えに共感してくれるお母さんたちがいてくれた
あの時のお母さんの言葉は、私にとって何よりの嬉しい言葉だったので、閉鎖記念に今回、ブログに残しておくことにしました❤︎
ココロっていつからあるの?
で、先生 結局思ったように子育てできたの?
先生のこどもどうなってるの??
夏を前に忙しくなってきたココロですが、教室の準備の合間に 気が向いたら、これまでココロをやってきて思うこと、子育てのことなども ブログでちょこちょこ載っけていこうこなーなんて思っています。
ゆるーくお待ちください 笑 ←言っとかないとやらないので
出てきた2011年の院長とのミーティング風景♪
yoshiko