ひまわり教室活動報告 | 心と心が通うとき〜やさしい人間関係の作り方

心と心が通うとき〜やさしい人間関係の作り方

発達障害や周りの人達へのコミュニケーションサポート

 5月になり、令和になりました。

とはいえ、日付を書く際は「2019年~」

と書く癖がついている私はあまり実感が

なかったのですが、このクラスの子が

「R1. 5/13(月)」と書いているのを

見て、「あぁ令和なんだなぁ…」と

実感しました

 

   <13日(月)>

   始めの会

   自分相関図と現在・過去・未来の自分

    (自分を取り巻く人との関係を客観視する

     現在の自分を捉え、過去からの成長

~未来への目標

   絵本セラピー『はちうえはぼくにまかせて

    (自分の得意なこと、

自分で決めたことをやり遂げる

   ゲーム

    (ジジ抜き)

   終わりの会

 

 

 先月までアンガーマネジメントに力を入れて

取り組んだので、今月は自分と周りの他者に

テーマを置いてプログラムを進めていこうと

思っています。


今週は、3週間ぶりのひまわり教室ということで、

まずはそれぞれ各自にあった出来事を振り返り、

自分を中心にした相関図を書いてもらいました。

(新ドラマの季節になると、TVガイドなどに

載っている顔写真付きの関係紹介図のようなもの。)


イラスト描くのが好きな子は、枠内に上手に

似顔絵を描き、関係を示す矢印にもその子なりの

表現で文を書き加えていました。




私が「いいな!」と思ったのは、

自分→母という矢印の上に

「母であり、憧れの変人」と書き、

母→自分という矢印の上には

「愛しき変な我が子」と書いていたことです。


その子は、集団のなかに長時間加わっていることが

苦手な子で、「自分は変わっている、変だ。」と

自信が持てない時期が長くあったそうです

しかし、「『変っていうのは、人と違う個性を

持ってるということだから、悪いことではない。」と

お母さんが話してくれ、毎日自分がするいろいろな

ことを受け入れてくれたから、いい意味で「変」

とか「変人」という言葉を使うようにしている

と以前、話してくれました。



お母さんに愛されているという実感を持ち、

お母さんに人として憧れている…

これ以上ない羨ましい関係だと思います。

 

その後は現在の自分がどんな人物かを簡単な

文で書き、次に過去(5年前)の自分、

その二つを見比べて成長したところを書いた後、

未来の自分(○歳にはこういう自分でありたい)を

書いてから、そのために必要なことを考えて書く

というワークに進みました。


それぞれ現在・過去・未来の点に絞って考えること

をしながら、書き進めていくうちに過去と現在、

現在から未来へと自分を時系列で捉えやすくする

課題です。


現在だけをピンポイントに見ると、長所より短所の

ほうが多く目につくことがあります。

しかし、過去の自分と現在の自分を比べてみると

必ず何かしらの変化や成長が見つかるものです。


その子も「現在の自分」の欄を記入している時は

固めの表情でしたが、「過去を振り返って現在は~」

という時にはふわっとした柔らかい表情をして

いました。


ひまわり教室スタッフ 阿久津智子