雨の日は雨のように…。 | 心と心が通うとき〜やさしい人間関係の作り方

心と心が通うとき〜やさしい人間関係の作り方

発達障害や周りの人達へのコミュニケーションサポート

私はネガティヴとポジティブが
行ったり来たりしている方が
人間らしくていいな〜と思っています。


雨の日は、どんなに頑張っても雨だし
晴れの日は、頑張らなくても晴れだし

自分の思い通りにいかない時もあれば
なんだか次々と上手くいく時もある。


思い通りにならない時に
無理矢理、ポジティブになるのは
ちょっと不自然に思うのです。


私が幼少の頃から、母は喘息のために
入退院を繰り返していました。


発作が起きたら処置をします。
落ち着くまで待つしかないのです。

私たち家族は自然体で「待つ」ことを
それぞれが学んでいました。


「なんで発作を起こしたの?」と
原因追求をする人もいなかったし
「早く治って!」と強要する人もいませんでした。


まるで、雨が止むのを待つように
悲しまず苛立たず、ただ待つだけ。


母は「ごめんね。」と謝っていたけれど
その謝罪を、家族は優しく受け止めていました。

「大丈夫だよ。」って。

謝罪したい母の思いも受け止め
でも責める気持ちもない私たちの気持ちもあり
「大丈夫だよ。」という言葉を大切にしました。



人間は座学や本から学ぶことも
たくさんあるけれど
体験から学ぶことの方が深いと思います。



私が様々な方の支援に携わるとき
ネガティヴな人を無理に
ポジティブにしようとは思わないし

ポジティブな人を絶賛するつもりもありません。


雨の日は雨のように
晴れの日は晴れのように…。


心理カウンセラー 西野奈津子