どん底だからこそ笑え! -3ページ目

【第16話】店長が起こした事件③

店長の友人は本当にうまくやった。

うまくやり過ごした。



最初から計画的に店長に借金をかぶらせて

自分は高級車でおさらば。



連帯保証人の店長は借金を肩代わり。



とても性格が優しい店長だったが

店長にとっては一生の不覚。



後悔先に立たずというヤツだ。




そんな店長が起こした事件のお陰で

別のバイト先を見つけなければならなくなった。




店舗が閉店に追い込まれた理由は明らかだ。



その店長が起こした事件というのは1つではない。

まず店長が起こした事件の1つ目。



これは誰もが想像できるレベルのものだ。

借金に苦しんでいた店長がやってしまったこと。



それはお店の売り上げ金を返済資金にあてたのだ・・。

これは本部にバレるまで時間は掛からなかった。




当たり前だ。




毎日、本部に送金しなければならない。

当然、本部側は店の売り上げ(POS)をリアルタイムで確認できるため

入金予定の金額と実際に入金された金額に差異があればチェックが入る。



担当しているSVにバックルームで烈火の如く怒られていたのを

スタッフの何人かが目撃していた。



スタッフ全員仲が良かったので

すぐに目撃者からスタッフ全員に連絡が入った。



しかしながら、友人に騙されて莫大な借金を抱えてしまった店長のことを思うと

かわいそうで仕方がなかった。



そこまで追い詰められていたのか・・

スタッフ全員がそう思った。




この件については

誰も店長のことを責めるスタッフはいなかった。




この件についてはだ。




もう1つ店長はやってはいけないことをやった。

この件だけは許せない。



「私たちのアルバイト代をちょろまかした」



例えばこういう内容であれば、まだ良かった。

許されない行為だけど、もしかしたらそこまで店長を責めることはなかったと思う。



だけどこんな単純な内容の事件ではない。



スタッフ全員が店長のことを心配していた。

御飯もまともに食べていない店長に何かと理由を付けてお弁当を買ってあげたり

気がまぎれるように明るい話をしたり本当に心配していた。




それなのに店長は私たちを完全に裏切った。

スタッフ全員が耳を疑った。





その2つ目の事件というのは

コンビニとしては珍しいデリバリーサービスをやっていた店舗なのだが

その配達先でその事件は起きた。



それは・・





>>第17話へ続く・・


仕事が忙しくてなかなか更新できずにごめんなさい!

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