だいぶ間が空いてしまいましたね・・・
ブログのアクセス数を見ていて、東京マラソン後がやばいことになっていたので、ブログ報告をここまで先延ばしにしてしまったことをお許し下さい。
実は。。。
27km途中棄権でした。
当日はご承知の方も多いと思いますが、荒天!!!これまでの東京マラソンの中でももっとも過酷な気候だのではないかというような天候でしたね。スタート直後は大都市マラソン特有の雰囲気に後押しされ、非常に快調なペース。きつくもなく、かといってガチガチの走りというのでもなく、順調なスタートだたと思います。
前回の福岡国際マラソンが脱水による31km途中棄権でしたし、2010年春シーズのメインレースは4月の長野マラソンというスタンスだったので、ある意味欲張ることもなく、自然体で走れていたんですけどね・・・
品川を折り返した直後、向かい風に変わり体が一気に冷えました。最初は「寒いな」という程度でしたが、だんだん震えが止まらなくなり、唇がガタガタ震え、気づけばもう歩くようなペース、いえ!歩くより遅かったですね。応援で見ていた人曰く、『泡を吹きながら唇を震わせて走っていた』
見てもわかるくらいの異変に、走路にいた審判に何度も途中棄権を促されましたが、断固拒否して走り続け、ました、中間点でもうそんな状態だったので、残り半分は果てしなく長いマラソンロードになるだろうなという恐れもありましたが、今回はどうしてもゴールにたどり着きたかった・・・そんな思いがありました。
しかし、幕切れはあっけなく、27kmの給水地点で不意のけいれん、それは脚だけでなく、背中も、お尻も、指も全身がキューっと締め付けられるような激しい痛みで、走行不可となり、無念のリタイアとなりました。
車いすで医務室まで運ばれ、毛布でぐるぐる巻き、仰向けで寝ていましたが、ちょっと寝がえりを打つとすぐけいれんを起こしてしまうのでじっとしていました。
寒さと痛みであまり何も考えられなかったのですが、ちょっとづつ体が戻ってくるに従って、「あぁ、棄権か・・・」という受け入れがたい現実に、言葉がなかったです。診断は低体温症。今回のレースではこの症状で運ばれた選手が非常に多かったらしく、僕もその一人でした。脚も呼吸も大丈夫。ただただ、寒さに負けました。完敗です。
医務室から、ゴール地点の東京ビックサイトにつくころには、エリートランな0のラウンジは、がらんとしていて熱戦を終えた選手たちはもうすでに帰っていました。同様にエリートの部で途中棄権した選手数名と監督さん、それから、ラウンジのボランティアスタッフンさんだけの寂しい空間にいるとすごく惨めでしたね。
その後、クラブの人と合流してちょっと安心したのかな、涙をこらえきれず、号泣してしまいました。いろんな感情が湧いてきましたが、一番は悔しさと不甲斐なさ。それは記録を狙って走るからこその感情なんだと思います。記録と勝負にもまだこだわりたい。それが負けて悔しいと思う気持ちのタネになっているのだと思います。かんがえようによっちゃありがたいことですし、それの感情は大切にしたいです。
ようやく落ち着いたのでこうやってブログを書こうという気になったのかな。
実業団選手のような立場ではないし、ましてやプロランナーでもありません。見方によっちゃ、仕事をいろいろ掛け持ちしながら走っている今の自分は「陸上=趣味の延長」なのかも知れません。だけど、情熱の火が燃え尽きない限りは、とにかく前を見て走るのみです!!
不思議なんですが、今はすごく前向きな気持ちだし、失敗の後悔よりも、次に向けてどう走ろうかということをすごく冷静に考えています。
次回は4月18日の長野マラソン。時間は待ってくれないですしね(笑)
頑張ります!!