「みょうがの味噌汁が食べたい」
と、中三の息子が言うので、みょうがを買ってきました。
味噌汁は、飲むのか食べるのか問題はさておき。
「君も、みょうがが美味しいと感じる歳になったんだねえ。大人だねぇ」
「どうして、みょうがが美味しいと大人なの?」
「ほろ苦い味が美味しいと感じるのが、大人なんだよ」
「ふーん。どうして?」
「大人は、人生のほろ苦い経験が、人を成長させるって知っているからさ」
「ふーん。じゃあ、どうしてお父さんは、ちっとも成長しないの?」
「身長168センチ、体重70キロに成長しました」
「身体の大きさじゃなくて、人間的な成長です」
「それはね…、それは…」
「それは?」
「…。」
「答えられへんのんかい!」
「フッ。人は、答えられない問いかけを、無数に抱えながら大人になるのさ」
「ちっ。ごまかしやがって」
中三にもなると、なかなか答え難いことを聞いてくるもんですね。(高田)