なにか心に問題を抱えていたり、自分の価値を認められないという人のお話をうかがっていると、多かれ少なかれ親との関係性というところに行き着くものです。
生きづらさ、自己重要感のなさの裏に親あり、といっても言い過ぎではないでしょう。
いまだに僕自身もふとした瞬間に、なぜか自分と両親との過去を思い出すことがあります。
ずっと忘れていたことだったり、もう赦したつもりでいたことが鮮明に浮かび上がり、全身からもの凄い悲しみがじわーっと押し寄せ、やがてそれが今にも爆発しそうなくらい大きな怒りに変わるのを感じることがあるのです。
そして、ひとしきりやり場のない怒りを感じたあと「まだあったのか…」、「終わってなかったか…」と心の中でつぶやく自分がいたりします。
自分の中にまだまだ親に対する怒りの感情であったり、赦したはずの怒りを手放せていなかったりすることに気づかされる瞬間でもあります。
結局人間の感情ってとても正直なんです。
よく、心に嘘はつけないといいますよね?
どんなに忘れようとしても、感じまいと心の奥底に閉じ込めてなかったことにしていても、そのときに処理されなかった感情はそのままずっと消えることなく、何年経っても残っているものです。
「父に殴られるような、母に愛されないような自分は存在する価値なんてないんだ。」
僕もそうでした、いえ、まだまだそうなんです。
子どもはそうやって自分で自分の価値をどんどん自分責めという名のナイフで削っては、吐き出せなかった思いを握りしめたままに自己重要感、自己肯定感の低い大人へと成長していきます。
大人になってもその生きづらさから解放されることはありません。
だってその悲しみや怒り、無念はずっとあなたのなかに生き続けているからです。
自分が悪い子だったからと自分を悪者にして責めてはいけません。
それでも自分の親なんだからと、心が納得していないのにゆるす必要はありません。
赦すのは、心が本当にもういいと云ったときだけです。
親への怒りや悲しみを感じることを否定してはいけません。
もちろん、だからといって直接的にその感情をぶつけるようなことはしてはいけません。
だけどあなたは悲しかったのです、恐かったのです、痛かったのです、たくさん傷ついてきたのです。
それでも本当は大好きで、誰よりも愛されたかったはずの両親から受け取ったものは。。。
ほしかったはずの愛情ではなく、生きるためには自分を押し殺してでも親の云うがまま、されるがままにならざるをえなかった絶望や屈辱ではありませんか?
その頃にもってしまった、厄介な価値観が生きづらさとなって、今もあなたを苦しめているとしたら?
親なんて勝手なものです。
暴言ととられるかもしれませんが、勝手に産んで都合のいいときだけかわいがって、忙しいだのうるさいだの、よその子はああだのこうだの…。
世間体や自分たちの事情で子どもを怒ったり殴ったり、傷つけたりして思いどおりにコントロールする。
勉強しろ、一番になれ、目立つな、迷惑かけるな、恥をかかせるな…。
それでいて、大きくなって力で抑えられなくなったら、誰のおかげだの、育ててやっただの、感謝しろだの、情けないだの…。
脅したりすかしたり、ときには涙で子どもの情に訴えたり、いつまでたっても親の威厳を振りかざす。
あまりいい言葉とは思いませんが本当、毒親ですね。
私たちに関係ありますか?
親の事情であり、問題であり、本来子どもには何の関係もないことを押し付けられて、親の勝手な価値観を植えつけられて、子どもにとっては本当に迷惑な話です。
僕にも小さい子どもがいます。
僕が父親としてこの子にしてあげられることはなにかと考えたとき、それは決して何かを買い与えることや、過保護に育てることでもなく、自分が味わったような悲しみや苦しみ、傷みや怒りを背負わせないこと。
生まれたあと、数分間泣くことはもちろん、呼吸さえしていなかった僕の娘。
分娩室でのその数分のとても長かったこと、医師や看護師らがやたら明るくふるまって僕や妻を安心させようとしていた裏での緊迫したやりとりのあと、奇跡的に呼吸を取り戻した娘に、そう誓ったのを今も忘れることはありません。
生きてくれたことにどれだけ安堵し、感謝できたことでしょう…。
それなのに気づいたらつい煩わしく感じてしまったり、自分のイライラをぶつけてしまいそうになるときの絶望感といったらありません。
あんなにいやだった父親や母親と同じことを思っている自分につくづく嫌気がさし、自己嫌悪に陥ることもままあります。
自分自身がちゃんとそのときの出来事、親から受けた言葉だったり暴力だったりともう一度向き合い、当時吐き出せなかった感情を終わらせない限り、自分の次の世代にもまた負の遺産を継承してしまうのです。
あなたの思考や行動に影を落としている、心に身体に宿った不安や恐れを手放すためには怒りを放出させること、感情解放が必要不可欠となります。
頑張って息をふきかえし、力一杯の声で泣き、僕らを悲しませないでくれたわが子に僕と同じように、親に複雑な思いを抱き続けるような人生を歩ませたくはありません。
親子の問題や子育ての問題、あらゆる生きづらさを抱えて苦しんでいる方には、どうぞあきらめず、決して自分を責めず、感じることを恐れないこと。
自分が悪いんだと責めることより、ゆるしたくもない親を無理に赦す前に、ご自身の過去の傷みや感情に真摯に向き合う勇気をもっていただきたいと思うのです。
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