陸上好きな方は世界陸上、野球好きの方は甲子園と、スポーツ好きには熱い夏でしたね🔥
スポーツ選手を見ていると、お尻がガッチリと大きいですね
お尻の筋肉もたくさんあるのですが、今回は『大殿筋』と『中殿筋』の役割について書いてみたいと思います。
大殿筋は仙骨や骨盤などから太ももの骨(殿筋粗面という部分)や靭帯(腸脛靭帯)に付着します。
収縮すると股関節の伸展や外旋し、お尻にえくぼができる筋肉になります。
中殿筋は、骨盤の外側から太ももの骨の付け根あたり(大転子という部分)に付着して、収縮すると股関節の外転や外旋、内旋にも関与します。
小殿筋という筋肉もありますが、中殿筋と同じ筋膜に包まれています。
中殿筋と小殿筋の間に血管や神経が走行しているので、別の筋肉という扱いになっていますが、触診でも判別は困難で支配神経や作用も似ています。
大殿筋が筋力低下や麻痺すると歩行時に股関節を屈曲して維持できなくなるため、股関節を伸展させた状態で接地しようと、お腹を出して足を接地するようになります。
中殿筋が筋力低下や麻痺してしまうと、歩行時に浮かせた足の方に骨盤が傾いた歩き方になります。
この働きから、大殿筋は骨盤の前後のバランスを取り、中殿筋は骨盤の左右のバランスをとるのに重要な筋肉と考える事ができます。
意外と若い方でも前後左右に体を揺らしながら歩いている方もおられますので、お尻のトレーニングをしてみてはいかがでしょうか