言葉には、同じ言葉でも複数の意味がある言葉なんかがありますね。
体に関する言葉でも、そういう言葉があります。
例えば『関節』というと、肘や膝のように骨のつながりの部分で、曲げたり伸ばしたりする部分という認識の方が多いと思います。
それは正しいのですが狭い意味(狭義)での関節をさします。
では広い意味(広義)の関節はと言いますと『骨と骨の連結部分全て』ということになります。
頭蓋骨は複数の骨が集まってできていますが、その骨のつなぎ目を『縫合』と言います。
縫合は狭い意味だと関節ではないのですが、広い意味だと関節という事になります。
他には『肩関節』というと、狭い意味だと肩甲骨と上腕骨の関節(肩甲上腕関節)になりますが、広い意味ですと鎖骨と肩甲骨の関節(肩鎖関節)や運動学上の関節である『肩甲胸郭関節』も肩関節に含まれることがあります。
こういった意味を知っておくと、4択試験で『関節でないのはどれか』と出題された時、選択肢に狭義の関節が3つあって、広義の関節が1つの場合、「この問題では『広義の関節はどれか』問われているんだな。」と理解できます。
このように試験問題でも利用されることがありますので、言葉の意味も大切にしていただければと思います