国内はもちろん、世界的に活躍しながらも、
地元北九州で活動を続ける書家の御木幽石氏。
御木氏に初めて取材でお会いしたのは、もう十数年前のことです。
お地蔵さんが優しい言葉を語りかけてくれる作風は、
あまりにも有名で、癒された人たちも多いと思います。
御木氏が3年ぶりに活動を再開されたと知ったのは、
昨年のこと。
「3年」というのは、
空気の冷え込んだ冬の日、
突然、脳出血で倒れ、4か月生死をさまよい、
ようやく意識を取り戻した日からの年月。
麻痺が残った足の、一歩が出るまで、
真新しい用紙に向かって、筆が持てるようになるまで、
どれだけの過酷なリハビリを続けてきたのか、
はかり知れない時間。
しかし、あきらめない努力を積み重ね、
「奇跡」だと医師が驚嘆するほど、回復したそうです。
復活後の作品を手にしたときは、
数ミリ単位の歩みの偉大さと力強さが
私の体の内側に熱く響き渡るかのようでした。
それからは、人気のお地蔵さんの作風に留まらず、
墨一色の味わいと奥深さで表現する
自分が描きたい新たな世界に挑戦しています。
2020年のカレンダーも
どこか懐かしく、それでいてスタイリッシュな作風。
唯一無二の表現力と、進化し続ける力に憧れます。
私も、2020年は新しいことに取り組んでいけたらと感じています。
御木氏のカレンダーは、300部限定だそうです。
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