武道伝来記に少し飽きたので
男色大鑑(なんしょくおおかがみ)、ポツポツといってみたいと思います。


男色大鑑 巻一ノ一
『色はふたつの物あらそひ』

最初の話は、いろんな例を挙げて
男色か女色か、どちらが良いか並べています。


『神々の代、天の浮橋な河原に住む尻引き(セキレイ)に教えられて、国常立尊は日千麿尊を愛しなさった。
よろずの虫までも男色の体位(後位?)を表しているがゆえに、日本を蜻蛉国とも言うのだ。

素戔嗚尊(スサノヲ)が稲田姫と戯れたせいで、世の中にやかましい赤子の泣き声やら、産婆や仲人やらも現れ、嫁入り道具だなんだと、両親な悩みの種となった。

男色ほど、美しく優雅な遊びはないというのに……。』


ここから中国の例をつらつら並べます。
衛の霊公と弥子瑕、高祖は籍儒、武帝は李延年……(皇帝と寵童)
我が国でも、在原業平が伊勢の弟へ通った話など。


そして女色と男色の比較。

『十一、二の娘が早くも自分の姿を気にするのと、
同じ年頃の小人(若衆)が歯を磨いているのと。

女郎に振られて独り寝の床と
痔のある歌舞伎子としっとり語り合うのと。

肺病の女房の世話しているのと
度々(金の?)無心して来る若衆と。
(おのれの女房だろ世話をしろ!

百物語に若衆の化け物が出るのと
離縁した女房がねだりに来ると。

お歯黒を付ける女の口元と
若衆の髭を抜く手元と
(どちらもなぁ…

遊女を身請けするのと、
若衆に家を買ってやるとの……
(どちらでもお好きに


……と延々と続いていきます。


『どちらか一つを選べと言うなら、
その女がどれ程美人で気立てが良くとも、
その若衆がどれほど嫌に鼻が低くとも

同じ口にて女色と男色を同列に語るのは勿体無い事だ。

総じて、女の心ざしは花は咲いていても藤の蔓が捻れているごとし。

若衆は棘がありながら、初梅に等しく、なんとも言えない匂いを含んでいる。

これをもって判断するならば、
女を捨てて男を取るべきである』


とまぁこんな感じです。



女子から見れば「なにを!?」と思うような所もございますが、洒落も効いていて「ふっ」と笑ってしまいます


さて次回からお話を少しづつ綴って行きたいと思います