僕はいわゆる〝鉄道ファン〞ではありませんが

〝産業遺産〞には多少興味があります

ツーリング先で見かけた建造物を眺めたり、遠巻きに廃墟を見るのも好きです


2024/4/4

昨年の秋、多治見市陶器まつり会場の

市之倉(いちのくら)さかづき会館で見かけた
黄色い機関車


その廃線跡が遊歩道として整備されたのが
〝陶彩の径〞(とうさいのみち)
桜の名所でもあるらしいので
この季節に歩いてみました

えっ、仕事はどうした?
いいんです、スーパーコーディネイターじゃないんだから
ヤマト准将みたいに戦って戦って戦って、そのうえOSのシステムチェックまで引き受けちゃダメですよ!


10:10
スタート地点は、多治見市笠原町の
〝多治見市モザイクタイルミュージアム〞を選びました


ルートはモザイクタイルミュージアムから笠原線の終点、笠原駅跡を経由して
始発駅だった多治見駅までの往復
行きは徒歩、戻りは東濃鉄道の路線バスを利用します

では、行ってみましょう!

10:20
行き当たりばったりで歩いていると、スポットライトを模したモザイクタイル壁画がありました
なんのお店だろう?


御菓子司〝陶勝軒〞(とうしょうけん)のタイル壁画でした





モザイクタイルアートの作品がいっぱい!
店内のショーケースに美味しそうな和菓子がならんでいましたが、目を引いたのがコレ


〝食べられるモザイクタイル〞
タイルの形をしたクッキーです
旅のお供にひとつ頂きましょう


コイントレーもモザイクタイル!

店員さんがとても気さくなかたで、立ち寄りスポットと道順を教えてくれました

ありがとうございました



草むらに井戸水を汲み上げる手押しポンプを見つけました

レバーが無くなっていますが、使ったことありますか?

緑色が定番なのは何故でしょう、水色でもいいのにね


道に迷うと発見があります!


10:45

ほどなく陶勝軒さんで教えていただいたお店に到着



〝作善堂(さぜんどう)タイル販売所〞
オレンジ色のコンテナハウスの中を覗くと


笠原町に唯一残ったタイルシンクのお店だそうです
こちらは事務所とタイルの販売所で、工房は別の場所にあるそうです
工房は今回のルートから離れていたのでおじゃまできませんでした



カラフル!
パンフレットを開くと


あー、こんな手水鉢(ちょうずばち)お洒落な喫茶でみたことある!

思い出した、むかし自宅の台所の流し台がコレでした
50年くらい前は、まだステンレスのシンクじゃなかったんですよね
こんなにカラフルじゃなかったし、ぐらつく木の台に載っていて、蛇口からは冷たーい井戸水しか出なくて
そこは洗面所も兼ねていたので、冬は冷たい水で歯みがきするのが嫌だったなあ
いま思うと、母はこの冷たい水で食器洗いから洗濯物の手洗いまでこなしていたんですよね、たいへんだ


笠原線の終着駅が、現在東濃鉄道の笠原車庫になっているようで、バスがたくさん並んでいました
東濃鉄道って社名に鉄道ってあるのに、今は鉄道を持ってないんですね
社名が産業遺産だ

私有地につき一般通行止めなので、迂回します


FC3S…キミはそこで余生を過ごすのかい?


11:00
川尻バス停まで来ました
終着駅の詳細は分かりませんでしたが、この鉄製ゲートの先に線路が延びていたようです
その反対側に


陶彩の径の看板と、足元には始点から4kmの表示があります
ここからがウォーキングの本番なんですが、すでにふくらはぎがパンパンで膝はガクガク
引き返そうかな…と弱気になりましたが、ここでやめたら次はない、と思い直してゴールを目指します

つづく